不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/12/12

    角田浩崇

    イエステーション博多店 (株)コムハウス

    • 30代
    • 福岡県
    • 男性
    • 不動産会社

    はじめまして、イエステーション ㈱コムハウスの角田と申します。

    北九州市で中古マンション購入を検討する際には、福岡市との比較や地域特性を考慮することが重要です。以下に北九州市での不動産購入のポイントとリスクについて詳しく解説します。

    【北九州市の不動産市場の現状】
    ・人口減少
    北九州市は確かに人口減少が続いています。高齢化も進んでおり、特に郊外や不便な立地では今後も不動産価値が下がるリスクが高いです。しかし、都市部の一部エリア(小倉北区、小倉南区、門司区の中心地など)は利便性が高く、ある程度の需要を維持しています。

    ・価格の安定性
    福岡市と比べると、北九州市のマンション価格は割安です。初期投資額を抑えたい場合や利回り重視の投資には適しています。一方で、価格上昇の見込みは福岡市に比べて限定的です。

    ・交通アクセスと利便性
    北九州空港、新幹線、北九州市内のモノレールなど交通網が発達していますが、エリアによって利便性に大きな差があります。小倉駅や戸畑駅の周辺エリアは比較的利便性が高く、賃貸需要も一定程度見込めます。

    【北九州市でマンション購入を検討する場合のメリット】
    ・手頃な価格
    福岡市に比べ、購入費用が低いのが大きな魅力です。少ない資金で広い物件を購入できるため、自己居住用や利回り重視の投資に適しています。

    ・利回りが高いケースが多い
    賃貸需要があるエリアを選べば、福岡市よりも高い表面利回りを期待できる場合があります。特に小倉北区や門司港の観光エリアなどは一定の需要があります。

    ・住環境の良さ
    福岡市よりも静かで落ち着いた住環境を求める層には北九州市が魅力的です。特にファミリー層には広い物件を手頃な価格で提供できます。

    【リスクと注意点】
    ・資産価値の下落リスク
    長期的には人口減少の影響で、不動産価値が下がる可能性が高いです。特に中心地以外の物件では将来売却する際に苦労するかもしれません。

    ・賃貸需要の限界
    単身者向けの物件の場合、ターゲット層が限定的です。若年層の流出や高齢化により、賃貸需要が低下する可能性があります。

    ・エリア選定の重要性
    北九州市内でも、駅近や中心地(小倉北区や小倉南区の主要エリア)の物件でなければ空室リスクが高まります。

    【福岡市との価格差が縮小するリスク】
    福岡市のマンション価格が高騰している現在、北九州市の価格も少しずつ影響を受ける可能性があります。しかし、福岡市と北九州市では経済規模の違いが大きいため、価格上昇幅に限界があります。

    【まとめ:北九州市マンション購入を検討すべきか】
    検討する価値はありますが、以下を重視することを推奨します。

    ・立地重視: 駅近(徒歩10分以内)、交通アクセスの良いエリア、商業施設が充実した場所を選びましょう。小倉北区が第一候補となります。

    ・目的を明確に:自己居住目的:生活コストを抑えつつ、快適な住環境を得たい場合には良い選択肢。

    ・賃貸投資目的:ターゲット層(単身者、若年層、DINKs、またはシニア)を明確にし、賃貸需要を調査しましょう。

    ・収益性のシミュレーション: 購入価格、管理費、修繕積立金、固定資産税を考慮したうえで、賃料収入と利回りを試算してください。

    ・将来の売却も視野に入れる: 長期保有を前提にする場合でも、いずれ売却を考える可能性を考慮して、資産価値が落ちにくいエリアを選ぶべきです。

    北九州市での購入を検討する際には、福岡市と比較してメリット(コストの低さや利回り)を享受する一方で、リスク(将来の資産価値の下落や賃貸需要の不確実性)をしっかり把握することが重要です。

    以上、参考になれば幸いです。

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/12/11

    末吉 泰宏

    山内興産株式会社

    • 50代
    • 福岡県
    • 男性
    • 不動産会社

    ご質問ありがとうございます。地元の不動産会社からの見解を申し上げます。
    北九州市は確かに人口減少が課題であり、不動産価格の下落リスクは否めません。しかし、北九州市北区は比較的落ち着いた住環境が魅力であります。
    メリットとしては、福岡市内に比べて物件価格は低く、広めの間取りや新しい物件が手に入る可能性が高いことです。
    つづいて自然が多く、静かな住宅地が広がり子育て世帯や落ち着いた生活を望む方には向いています。
    また高速道路が整備されており、九州全域、本州へのアクセスが簡単な上、JRや新幹線を利用すれば東京、大阪そして博多、鹿児島方面へのアクセスも簡単です。北九州空港もあり東京日帰りも可能です。とても便利な地域特性があります。日本テレビの特番として放送された『妄想移住ランキング』(関東ローカル)で、北九州市が「2024年に移住すべき市町村」の第1位に選ばれました。
    デメリットとしては、人口減少が続く北九州市では、将来的にマンションの価格が下がる可能性があります。リセールバリュー(売却時の価値)には注意が必要です。
    賃貸需要も福岡市に比べると限定的です。
    検討すべきポイントは、購入目的と将来の目的によって変わります。
    自分や家族が長く住むなら、コストパフォーマンスや生活の質を重視して北九州市北区の選択も「アリ」だと思います。
    投資目的で購入を考えているなら、北九州市小倉北区は注意が必要です。駅近の物件なら値下がりはそれほど心配はないのですが、郊外のマンションは人口減少と需要の低迷から、賃貸収益や売却益を得るのは難しくなる場合があります。
    ご参考にしていただければ幸いです。

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