不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    森 健美

    株式会社TERASS

    • 40代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2025/06/09

    ご相談者様

    私もエージェントではありますが、普通の不動産営業と業務内容は同じです。
    エージェント=ブローカーと勘違いされていらっしゃる方もいますが全く異なります。

    ブローカーは地面師の話で良く登場しますが、宅建業の免許を取得せずに仲介手数料ではなく、紹介料として報酬を取ることを生業にしている方を指します。

    違法性に関して
    簡単な説明にはなりますが、エージェント制(業務委託)を取っている不動産会社が、

    〇名義貸し

    宅建業者の名前を貸して管理監督を一切せずに、営業マンに不動産仲介をさせているケースは違法になります。また専任の宅建士を規定数置いていないケースもOUTです。

    所属しているTERASSでは、ほぼすべての業務において本社の確認・審査が必要になり、エージェント(営業)が勝手に契約などを行うことができません。
    確認や審査はシステム上で完結しますが、契約書や重要事項説明書の押印(電子契約を含め)は本社でないとできないため、勝手に契約ができない仕組みができています。
    仮に社印等を偽造した場合でも、契約完了報告や決済前の確認申請が必要になっており、不正が起こりにくいよう制度設計されています。

    こういった一連の業務をエージェント(営業)が勝手に行うことができるような会社は違法性がある可能性が高いですが、同じ不動産業界内でも実際の運用は中の人しかわからない方がほとんどですので、一般の方からすれば違法なのかどうなのかわからなくても無理はないと思います。

    また専任の宅建士に関しても規定数確保されています。

    〇会社員の不動産営業(私が経験した大手仲介)
    ・契約が0でも基本給は支給
    ・歩合はボーナスに反映(支給ノルマに達成しないと0)
    ・店舗(会社)の実績ノルマ有
    ・未達は翌月に上乗せ
    ・勤務日は毎日出勤
    ・仲介手数料の値引きは会社判断
    ・営業成績不振で、実質クビになることがある

    〇エージェント(TERASSの場合)
    ・契約が取れなければ収入は0
    ・会社ノルマなし
    ・自分の裁量で集客
    ・出勤義務はなし
    ・歩合は会社員よりも高い
    ・仲介手数料の値引きはエージェント判断
    ・ノルマがないのでクビにならない

    大きな違いとしては上記のとおりです。
    不動産営業も人間ですので、お金が欲しいという気持ちは皆あると思います。
    会社員であってもエージェントであっても大して変わりません。

    会社員時代は

    ・未達ノルマ

    があれば、どうにか月内に押し込みたい。。。という気持ちがあり、契約を纏めようとしたことがあるのは事実です。
    どの業界でもあると思いますが、上席に詰められることも当然ありました。
    会社員特有の雑務で営業が全くできない時もありましたし、休日出勤(出勤してないことにして)で役所調査へ行くなど苦労しました。

    不満を言っているようですが、その苦労があったからこそ今があると感謝しています。

    今は今で会社員特有の雑務や会社の利益(ノルマ)を考えず、お客様に対して提案ができるので満足しています。

    不動産会社に勤務する会社員営業マンでもエージェントでも言えることですが、

    「会社・担当者による」

    この一言だと思います。

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/06/08

    ご相談者様

    初めまして不動産売却サポート関西の本田と申します。

    不動産エージェントについては確かにSNSで最近良くみるキーワードですね。
    基本的にはフリーランス(個人)の人が宅建業者と業務委託契約をし、宅建業者から様々なサポートを受け営業活動をしており違法性はございません。

    注意点を上げるならば、歩合報酬で営業活動をしているエージェントが存在します。
    雇われ営業マンとは違い不動産の売買契約の成立がエージェントの報酬(歩合)に繋がりますので、報酬(歩合)を最優先にして強引なセールスをして来るエージェントに出会った際は気を付けましょう。

    一助になれば幸いです。

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