不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/08/09

    半年後の金利がどうなっているかは、正直誰にも分かりません。

    「半年で大幅に上がるでしょうか?」と聞かれれば、上がる可能性もあれば、
    そこまで変わらない可能性もあります。
    ここを営業マンが断定してしまうのは危険だと思います。

    むしろ今回の場合、私が気になるのは金利の予想よりも、
    「今の金利なら何とか払えそう」というところです。

    6,700万円のマンションですから、ローンの金額もかなり大きくなると思います。

    例えば、今の金利で月々いくらなのか。

    それが金利が0.5%上がったらいくらになるのか。

    1%上がったらどうなるのか。

    さらに、管理費、修繕積立金、固定資産税、駐車場など、
    住宅ローン以外の住居費まで含めたら毎月いくらになるのか。

    ここまで計算してみてください。

    そして、その金額になっても生活が普通に回るのかを見ることです。

    住宅ローンは「銀行が貸してくれる金額」と「自分たちが無理なく返せる金額」は別物です。

    銀行が審査を通してくれたとしても、将来の家計まで保証してくれるわけではありません。

    今回、奥様の年収が250万円ということなので、
    夫婦の収入を前提にした資金計画になっているのであれば、
    なおさら将来の家計も考えておいた方がいいと思います。

    例えば、子どもを考えているのであれば、
    出産や育児によって一時的に奥様の収入が下がる可能性もあります。

    今の850万円と250万円という年収が、この先もずっと同じとは限りません。

    逆に、今後も夫婦ともに働き続ける予定で、
    収入が多少変わっても十分な余裕があるのであれば、
    変動金利を選ぶこと自体がおかしいわけではありません。

    要するに、変動金利だから危険、固定金利だから安心、という単純な話ではないんです。

    私なら契約前に、最低でも3パターンくらいで資金計算します。

    「今の想定金利ならどうか」
    「少し金利が上がったらどうか」
    「かなり上がった場合でも生活を維持できるか」

    ここを計算して、それでも問題ないなら、
    半年後の金利を必要以上に怖がる必要はないと思います。

    逆に、今の金利だからギリギリで、少し上がっただけで生活が苦しくなるのであれば、
    私は金利の動きを待つより、物件価格を見直します。

    ここは結構大事なところです。

    「半年後に金利が上がったらどうしよう」と考えている時点で、
    実はご自身でも少し不安を感じているのだと思います。

    その不安を「半年後も今の金利であってほしい」という期待で押し切るのではなく、
    「金利が上がった場合でも買って大丈夫なのか」を数字で確認してみる。

    それで大丈夫なら進めればいいですし、
    大丈夫ではないなら6,700万円という価格が今のご家庭には少し重いということです。

    不動産は、買うこと自体が目的ではありません。

    買った後も家族が普通に生活できて、貯蓄もできて、
    将来の予定にも対応できることの方が大切です。

    半年後の金利を当てることより、半年後に金利が変わっても困らない資金計画を作っておくこと。

    私は、こちらの方がずっと現実的だと思います。

    契約前であれば、
    今の段階で「金利が○%になった場合、月々いくらになるか」「その場合でも家計が回るか」
    を不動産会社や金融機関に具体的に出してもらってください。

    その数字を見て、ご夫婦で「ここまでなら大丈夫
    」という上限を決めてから判断するのがいいと思います。

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