不動産のお悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/02/16

    品木彰

    不動産専門家

    • 30代
    • 大阪府
    • 男性
    • 専門家

    いただいた情報のみでは、固定金利と変動金利のどちらが合っているのかを判断するのは難しいです。住宅ローンの金利タイプは、年収や借入金額、家族構成だけでなく「将来的にどのようなライフイベントが起こるのか」「今後の金利がどのようになると思うのか」など、さまざまな項目をもとに検討する必要があるためです。

    固定金利を選んだ場合、借り入れから一定期間または完済まで返済負担が増える心配はありません。その代わり、借り入れた当初の金利は変動金利よりも高く設定されています。完済するまでに世の中の金利があまり変わらなかった場合、変動金利を選んだときよりも返済総額が高くなってしまうでしょう。

    変動金利は、借入時の金利が固定金利よりも低いため、返済が始まった当初の支払いを抑えることができます。返済開始後も世の中の金利が低い状況が続けば、効率的に元金を減らしていけるでしょう。しかし、お子さまが成長して教育費や生活費が増えていくなかで、金利が上昇して返済負担が重くなると、家計が苦しくなってしまうかもしれません。

    固定金利と変動金利には、それぞれにメリットとデメリットがあります。今後のライフプランを考えるだけでなく、金融機関や不動産会社、ファイナンシャルプランナーなどの専門家にも相談し、複数パターンの返済シミュレーションを確認して、ご自身に合った金利タイプを選ぶことが重要です。

    金利が上昇したときの影響を抑える方法としては「繰上返済」が挙げられます。住宅ローンの利息は残債が多い時期ほど高くなるため、金利の上昇時に繰上返済をして借入元金を減らすと、利息額の上昇を抑えることができます。そのため、変動金利を選ぶのであれば、将来的な金利の上昇に備えて、繰り上げ返済資金を積み立てると安心でしょう。

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