不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

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    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/04/10

    正直な感覚として、その「怖い」という気持ちはとても大事です。
    むしろ、その感覚がある方のほうが後で大きく外しません。

    まず前提として、7,200万円借りられた=問題ないではありません。

    金融機関は「貸せるか」を見ていますが、実際の生活は「払い続けられるか」です。

    今回のケースでいうと、月々約21万円。
    今の家賃と近いというのは一つの判断材料ですが、家を買うと“家賃以外の支出”も確実に増えます。

    ・固定資産税
    ・修繕費や管理費(マンションの場合)
    ・将来のメンテナンス費用

    このあたりを含めて考えると、「払えなくはない」と「余裕がある」は全く別です。

    そしてよく言われる「皆さんこのくらい借りてます」これは半分事実で、半分は注意が必要です。

    確かに同じような借入をしている方はいます。
    ただ、“借りている人が多い”=“無理がない”ではありません。

    実務の感覚でいうと、無理して購入して後から余裕がなくなる方も一定数いらっしゃいます。

    ここで一番お伝えしたいのは、目的は“家を買うこと”ではないということです。

    本来は、家族が安心して、楽しく生活できることこれが目的です。

    少し現実的な話をすると、住まいって良くも悪くも3ヶ月くらいで慣れます。

    最初は「良い家だな」と思ってもそれが日常になりますし、逆に無理していると、その負担だけがずっと残ります。

    だからこそ、“少しの背伸び”と“生活を削るレベルの無理”は分けて考えるべきです。

    ・貯蓄がしっかりできる
    ・将来の教育費も無理なく積み立てられる

    この状態なら問題ありません。

    逆に、
    ・毎月ほぼ使い切る
    ・何かあったら一気に崩れる
    この状態なら、見直した方が良いです。

    また、「周りがどうか」という点ですが、正直、そこはあまり関係ありません。

    自分より年収が低くても高い物件に住んでいる人はいます。
    ただ、それが“良い状態かどうか”は外からは分かりません。

    もし周りを意識するのであれば、不動産の価格ではなく、家族としての余裕や暮らし方の方が価値があります。

    中野のエリア(実は私は中野は地元なんです)はご存じの通り、便利さと住みやすさのバランスが良い分、価格帯もそれなりにします。

    だからこそ、「そのエリアでどう暮らすか」まで含めて設計しないと、ただ無理して住んでいるだけになってしまうこともあります。

    最後に一つだけ。

    借りられる額の中で最大を選ぶ必要はありません。
    ・少し条件を調整する
    ・エリアや広さのバランスを見直す
    それだけで、生活の余裕は大きく変わります。

    不動産は金額が大きい分、選択ひとつでその後の10年・20年が変わります。

    今回のように違和感を持てている時点で、すごく良い判断の入り口に立っています。

    その感覚を無視せずに、「家族として無理がないラインはどこか」を一度整理してみてください。

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