不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/06/28

    まず、借り換えの損得だけで考えるのではなく、
    「今後の生活が安定して続けられるか」という視点で考えることが大切だと思います。

    ご相談内容を見る限り、優遇終了後でも月々の返済額は11万円台とのことです。

    年収680万円で残債3,400万円という状況を考えると、
    家計に大きな無理が生じていないのであれば、慌てて借り換えをする必要があるとは限りません。

    借り換えの目安としてよく言われるのは、
    金利差が1%以上あること
    残債が1,000万円以上あること
    返済期間が10年以上残っていること
    です。

    今回は残債も返済期間も十分条件に当てはまりますが、金利差については微妙なラインです。

    また、以前は「数字上得なら借り換え」という考え方が比較的シンプルにできましたが、
    今は事情が少し違います。

    変動金利は確かに現時点では固定金利より低いものの、
    今後の金利動向が非常に読みにくい状況です。

    そのため、
    単純に「今の金利が安いから変動へ」という判断は少し慎重になった方が良いと思います。

    もし借り換えを検討するのであれば、私なら変動よりも固定金利の商品も含めて比較します。

    毎月の返済額が多少上がったとしても、
    将来の返済額が確定している安心感に価値を感じる方も少なくありません。

    住宅ローンは投資ではなく生活の土台です。

    金利が少し得になることよりも、
    10年後や15年後に「想定外だった」とならないことの方が大切なケースも多いです。

    奥様の収入合算については、現在のご年収や残債状況を見る限り、
    ご本人単独で審査を進められるのであれば、その方が手続きはシンプルです。

    ただし金融機関によって評価方法が異なりますので、
    事前審査の段階で収入合算した場合と単独の場合を比較してもらうことは可能です。

    準備を始める時期としては、
    優遇終了の半年前くらいから金融機関の比較を始めれば十分間に合うことが多いです。

    今すぐ結論を出す必要はありませんが、来年3月終了であれば、
    今年の秋から年末頃には具体的なシミュレーションを取っておくと安心でしょう。

    個人的には、
    ご相談内容だけを見ると「11万円台なら絶対に借り換えなければ損」という状況には見えません。

    むしろ、今後の金利上昇リスクをどう考えるか、
    ご自身がどこまで返済額の変動を許容できるかを整理した上で
    判断する方が後悔は少ないと思います。

    住宅ローンは最終的に「一番得な選択」を探すより、
    「一番安心して暮らせる選択」を探す方がうまくいくことが多いです。

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