不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/11/25

    佐脇孝明

    株式会社サワキタ不動産

    • 60代
    • 千葉県
    • 男性
    • 不動産会社

    お手元にうちわがあれば、柄の先を強く握り、広がっている方を上にして、小刻みに左右に振ってみてください。一番先が揺れますよね。マンションも基本は同じです。1階は地面に接していますので、地面の揺れ幅とほぼ同じ揺れになりますが、高層階は建物がしなる(鉄筋鉄骨コンクリート造であっても)ため、地面の揺れ幅よりおおきく振れます。高層建築の場合、建物が壊れるよりまだ揺れが多い方がマシという考え方で建てられた建物が多くあります。揺れに対して耐えるので耐震構造、また柔らかなので柔構造と呼ばれます。対して木造戸建ては基本的に揺れてもゆがまないようにしてあるので剛構造と呼ばれます(昔ながらの日本建築は斜交いを入れないので柔構造。ややこしいですね)。

    うちわの持ち手をゆるく持ち直した場合、左右に振ってもうちわの揺れは小さくなりますよね。ビルの場合、基礎と上の建物との間に、鉄板とゴムを重ねた部材を挟み込んで、地面が揺れても上の建物は揺れにくくする構造を持たせた建物があります。これを免震構造と呼んでいます。新しいビルで規模が大きい建物はこういう構造を持たせている場合が多いです。

    現在ご検討中の鉄筋鉄骨コンクリート造の場合、階数が大きい物件だと思われますので、この免振構造を持っているかどうかで揺れは大きく変わります。

    さらに、ダンパーを使って揺れを吸収する仕組みの制震構造というのもあります。これは一部の戸建て住宅でも利用されています。

    ご検討中の物件がどのような構造で地震対策をしているか、セールスにお聞き頂てはいかがでしょうか。

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/11/25

    長岐 大輔

    有限会社山地不動産企画

    • 40代
    • 北海道
    • 男性
    • 不動産会社

    ご相談内容拝見致しました。

    耐震性はさほど気にされなくて良いと思います。
    ご存じのように高層階では長期間の揺れが続きますが。

    地震後の停電によるエレベーターの停止も考慮されると良いと思います。
    また沿岸の都市にお住まいでしたら津波ハザードマップをご覧頂くと良いのではないでしょうか。
    例えば10メートルの津波が来ることが想定されているのでしたら3階以上のお部屋をお選び頂ければ良いと思いますので、低層から中層階がベストかと思います。

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/11/01

    奥林洋樹

    H.L.C不動産コンサルティング

    • 50代
    • 北海道
    • 男性
    • 専門家

    ご相談を拝見しました。

    マンションが受ける地震の際の揺れは、長周期地震動と呼ばれるゆっくりとした大きな揺れが長時間続く特徴があります。無論、構造や耐震性能によって違いはありますが、一般的には高層階ほどその影響を受けやすいと言われています。

    低層階は地面の揺れを直接受けるためにある程度の揺れは感じますが、高層階と比較して長周期地震動の影響は少ない傾向があります。また中層階は低層階と高層階の両方の特徴を併せ持つため、状況によって揺れ方が異なります。

    新耐震基準に適合しているマンションであれば、震度6強~7程度の揺れでも家屋が倒壊・崩壊しないことを基準としていますし、物件によっては免震構造や制震構造を採用しています。

    相談者様の場合、最低限として新耐震基準に適合しているマンションで、かつ低層から中層までの部屋を選択し、可能であれば免震構造や制震構造を採用している物件を探されれば良いでしよう。

    以上、参考になれば幸いです。

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