不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/05/09

    まず前提として、今回の不動産会社の対応は、個人的にはむしろ誠実寄りだと思います。

    契約直前というタイミングは確かに遅いですし、「もっと早く言ってほしかった」というお気持ちは当然だと思います。

    ただ、奥様が内見時に「瑕疵物件は絶対嫌」というお話をされていたのであれば、担当者としても、“気にされるタイプのお客様”と認識し、確認を入れたのだと思われます。

    また、「すでに新しい住人が住んでいるから告知義務がない」という説明については、少し整理して理解した方が良いです。

    告知義務は、「誰かが住んだから消える」という単純な話ではありません。

    実際には、

    * 発生内容
    * 経過年数
    * 発生場所
    * 周知性
    * 取引形態(賃貸・売買)
    * 一般消費者の判断への影響

    などを踏まえて判断されます。

    特に分譲マンションは、“共用部や同一棟内”の出来事も、ケースによっては説明対象になることがあります。

    一方で、賃貸は比較的、「当該住戸中心」で判断されることが多いです。

    なので今回、法的に絶対説明義務があったか、逆に絶対不要だったか、は実はかなり微妙なラインです。

    だからこそ担当者も、「念のため共有ですが…」という伝え方をしたのだと思います。

    ただ、ここで一番大事なのは、法律論だけではありません。

    実際に住むご夫婦が、気にしながら生活するかどうか。

    ここはかなり重要です。

    個人的には、気にしない方は本当に気にしません。

    同じマンション内で過去に何かあっても、「自分の部屋ではない」と割り切れる方も多いです。

    ただ逆に、気になる方は、理屈では整理できません。

    例えば、

    * 夜ふと思い出す
    * 一人で家にいる時に気になる
    * 夫婦で意見が割れる
    * 住んだ後もモヤモヤが残る

    こうなると、せっかくのマイホームなのに、生活自体がしんどくなることがあります。

    特に今回は、奥様がかなり気にされているご様子ですので、無理に説得して進めるより、一度しっかり話し合った方が良いと思います。

    不動産は、「買えれば成功」ではなく、“安心して暮らせるか”が本来一番大事です。

    そして、もし今回保留している間に、別の買主が現れた場合ですが、まだ契約前であれば、基本的には売主は他の方へ売却可能です。

    ただ実務上は、今回かなり具体的に話が進んでいますので、

    * どうするか
    * いつまでに返答するか

    は仲介会社から確認が入ると思います。

    そこで判断がまとまらなければ、次の買主へ進む可能性は十分あります。

    なので、「失いたくない」という気持ちと、「本当に気にならず住めるか」を、ご夫婦で冷静に整理することが大切だと思います。

    もし結果的に仕切り直しになったとしても、条件だけで急いで決めるより、ご夫婦ともに納得感を持って選び直した方が、長い目で見ると良い買い方になるケースはかなり多いです。

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/05/10

    ご相談を拝見しました。

    棟内の別の部屋における死の告知は、本来必要ではありません。営業担当は後日紛争を警戒して、良かれと説明したのでしょう。しかし、その事実を知ってどのように受け取るかには個人差があります。

    価格や諸条件が合意され契約締結準備が終わっていても、現状はいつ契約できるか分からない不安定な状態です。次の購入希望者が現れれば、売主はそちらと交渉したいと考えるでしょう。本件は売主のせいではなく、相談者様側の心理的な問題ですから抗うすべはありません。

    おろらくは期日を定め、売主から最終的な結論をせまられると思います。

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