不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/05/17

    マンション売却では、最終的に「誰に売るか」を決めるのは売主です。
    ですので、現金購入の老夫婦を優先したい、という考え自体は何も問題ありません。

    むしろ今回のケースは、かなり現実的な判断だと思います。

    30代ご夫婦のように「感じが良い」「大事に住んでくれそう」という感情面は確かに大切です。
    ただ、不動産売買は最終的には契約が成立し、無事に引渡しまで完了するかどうかです。

    今回気になるのは、

    ・頭金なし
    ・ローンが厳しいかもしれないという自己申告
    ・これから事前審査〜本審査の流れになる可能性

    という部分です。

    もちろん、ローンが通る方もいます。
    ただ、売主側からすると「良い人だったのにローン否決で白紙」が一番精神的に疲れます。

    一方で、現金購入の老夫婦は、

    ・融資特約が不要
    ・銀行審査待ちがない
    ・契約から引渡しまで進みやすい

    という大きな安心感があります。

    特に住み替えや次の予定が絡む売却では、「いくらで売れるか」と同じくらい、「ちゃんと完了するか」が重要です。

    なので、老夫婦側を優先したいという判断は、ごく自然です。

    また、「二番手なのにこちらからお願いしていいのか?」ですが、これも問題ありません。

    ただし、ここは売主が直接動くより、担当者経由で進めるのが基本です。

    そして大事なのは、“指示”ではなく“考えを共有する”ことです。

    例えば、「現金購入で進められる安心感を重視したい」「できればスムーズに進めたい」「ローン特約の不安が少ない方を優先したい」という気持ちを担当者に伝えれば十分です。

    その上で、

    ・今どこまで話が進んでいるか
    ・正式な買付の有無
    ・条件調整の余地
    ・先方への伝え方

    を整理するのが仲介担当の仕事です。

    逆に、売主が細かく「こう言ってください」「こう断ってください」まで入ると、話が不自然になったり、感情的な行き違いが起きやすくなります。

    経験のある営業であれば、この辺りはかなり丁寧に整理してくれるはずです。

    あと一点だけ大事なのは、まだ“契約前”だということです。

    不動産は、契約前なら普通に気持ちが変わります。

    特に老夫婦世帯は、ご家族相談や体調面、子供の意見等で急に判断が変わることもあります。

    ですので、「現金だから絶対安心」「ローンだから危険」と極端に考える必要もありません。

    結局は、

    ・条件
    ・タイミング
    ・担当者の調整力
    ・売主買主双方の温度感

    このバランスです。

    その辺りを冷静に整理してくれる担当者かどうかは、実はかなり大事です。

    不動産は物件だけではなく、“誰と進めるか”でストレスが大きく変わります。

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/05/18

    ご相談を拝見しました。

    誰と契約するかは相談者様の自由ですから、依頼会社に意向を伝えること自体は何ら問題もありません。ですが、買付証明が差し入れられるなど具体的に購入する旨の打診が行われたわけではないため、現時点で意向を伝えるのは時期尚早という気がします。

    現金での購入は、ローン特約が適用されないため契約がスムーズに進む可能性が高く、そちらを優先したいとのお気持ちは理解できます。しかし、不動産取引実務においては具体的な購入の打診が入った順で交渉を優先する慣習があります。法的な制限を受けるわけではありませんが、あまり現金購入にこだわり過ぎると契約機会を失う可能性がありますので注意が必要です。

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