不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/05/26

    かなりショックなお気持ちだと思います。
    特にマンション購入は、

    ・眺望
    ・日当たり
    ・抜け感

    この辺りも含めて購入判断をする方が多いので、引渡し直前に向かいのマンション計画を知ると、
    「聞いていなかった…」となるのは自然な感覚です。

    その上で、法律・実務として整理すると、不動産会社には
    「知っている重要事項」について説明義務があります。

    ただ、周辺の建築計画については少し難しく、

    ・正式な開発計画が出ていたのか
    ・役所調査で把握できたのか
    ・担当者が認識していたのか
    ・重要事項説明対象になる規模か

    この辺りによって扱いが変わります。

    つまり、「向かいに将来何か建つ可能性」までを完全保証するものではない、というのが現実です。

    特に、目の前が

    ・駐車場
    ・空き地
    ・古い戸建群
    ・低利用地

    の場合は、個人的にはかなり注意して見るべきポイントだと思っています。

    なぜなら、“今抜けている景色”は、「将来も保証されている景色」ではないからです。

    逆に言えば、プロ側はそこを調査・想定して、購入判断材料として伝えるべきだとも思います。

    実務でよくやるのは、

    ・用途地域確認
    ・建ぺい率、容積率確認
    ・前面土地の所有者確認
    ・建築計画看板確認
    ・役所の開発指導課確認
    ・周辺業者へのヒアリング

    などです。

    特に、目の前が駐車場なら、「ここに将来何か建つ可能性は普通にあります」
    という前提で考えることはかなり大事です。

    もちろん、今回のケースで、
    不動産会社が把握していたのに説明していなかったなら、話は変わってきます。

    ただ、現時点では、「説明義務違反になる」とまでは断定しづらいケースも多いと思います。

    まずやるべきは、感情的に責めるより、

    ・いつ計画が出たのか
    ・契約前に公開されていたのか
    ・担当者は認識していたのか
    ・重要事項説明書に記載があるか

    ここを整理することです。

    そのうえで、実際どの程度影響があるのかも大切です。

    例えば、

    ・完全に日が入らなくなる
    ・真正面で圧迫感が強い
    ・数時間影響する程度
    ・距離があり実害は限定的

    では、受ける印象も違います。

    不動産は、建物そのものだけではなく、「周辺環境込み」で価値が決まります。

    だからこそ、特に空き地や駐車場前の物件は、
    契約前にかなり深く調べるべきポイントだったりします。

    今回、まずは担当者へ冷静に、「契約前に把握できた情報だったのか」
    を確認するところから始めるのが良いと思います。

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