不動産お悩み相談室
REAL ESTATE Q&A
- 投資
- 30代
- 男性
-
- エリア
- 大阪府大阪市淀川区
-
- 投稿日
- 2024/02/22
-
- 更新日
- 2024/12/04
- [3回答]
827 view
利回りの良し悪し
収益物件の利回りについて疑問があります。
基本利回り5〜7%が一般的ですが、時折10%以上の高い利回りの物件を見かけます。
このような高い利回りの物件には何か特別なメリットがあるのでしょうか?
また、高利回りの物件にはどのようなリスクが潜んでいる可能性があるのか詳しく教えていただけますか?
具体的な利回りとリスクの関係について知りたいです。
-
不動産投資は株式等と違い期限のある投資対象です。時間経過とともに建物部分は減価していきます。新築時7%であっても、10年20年と経過すると建物部分の評価は下がり土地値に近づきます。一方、家賃も築古になれば下がっていきはしますが、面積等が減るわけではないのである一定水準は維持できます。すると、時間の経過した物件の利回りは、かなり高くなるのがご理解できるかと思います。
さらに銀行は残存耐用年数を超えての融資はあまりしませんので、築古になればなるほど融資期間は短くなる傾向があります。融資期間が短いとキャッシュフローが厳しくなるので、資金力に余裕のある人でしか買えないという状態になり、需要が減ることで価格が下がります。結果、利回りは上昇します。
入居率が悪いから利回りが上昇するという人もいますが、そんな単純なものだけではありません。
先ほど申し上げたような高利回り物件は、不動産投資初心者にとってはキャッシュフロー悪化のリスク要因ですが、ある程度経験を積み、キャッシュアウトに耐えられ、資金余力のあるベテランにとっては美味しい投資対象です。20%もあれば5年で回収できるということです。それを担保に次の物件購入に行くもよし、返済がおわって家賃収入をまるまる楽しむもよし、いいことはいっぱいあります。 -
収益物件の購入は決して安い買い物ではないので、リスクは負いたくないものですよね。
高い利回りのメリットは、投資したお金をすぐに回収できるところです。利回り5%なら回収に20年かかりますが、10%なら10年で回収できます。そのため、いかに高い利回りの収益物件を安定的にうまくしていけるかが不動産投資のポイントです。
また、高利回りの物件には、次のようなリスクが隠れている可能性があります。
・建物や土地にキズがある(シロアリの害や隣地と境界トラブルがあるなど)
・事件や事故により室内で死者が出ている
・建物の築年数が古くて修繕に費用がかかる
・法律に適合していない建物である(違法建築や接道義務違反など)
など、さまざまなケースがあります。上記に該当していたとしても、売主がきちんと告知しているのであれば、マイナス面を理解したうえで購入するのはいいと思います。しかし、マイナス面を隠しているケースもあるのが難しいところです。高い利回りの物件を購入する場合には、担当してもらう不動産会社にマイナス面がないか、きちんと調べてもらうことが大切です。
以下の記事もよく読まれています
-
20代 男性
- 投資
-
- エリア
- 大阪府大阪市淀川区
-
- 投稿日
- 2024/07/16
- [6回答]
696 view
投資セミナーに参加します
不動産投資のセミナーに参加します。 まずは話を聞くだけと思っていますが、失敗しないために気を付ける点や 抑えるポイントはありますか? 記事やYouTubeなどをみて、気を付けようとは思っていますが どれを参考にするべきか情報が溢れすぎており悩んでいます。 専門家の方々の目の付け所があれば知りたいです。
696 view
-
40代 男性
- 投資
-
- エリア
- 東京都千代田区
-
- 投稿日
- 2019/03/23
- [4回答]
1939 view
老後の資産形成における中古マンションの投資について
都内のサラリーマンです。 老後の資産形成の目的で、中古のマンション投資を検討しています。 場所は城南・城西エリアで2,000万円~3,000万円程度を考えています。 今後、どのように考えていったらよろしいでしょうか?
1939 view
-
30代 男性
- 投資
-
- エリア
- 大阪府大阪市都島区
-
- 投稿日
- 2024/04/01
- [3回答]
1306 view
耐震基準の改正前に建てられた物件投資について
大阪市内の中古マンション投資について考えています。 特に、耐震基準の改正前に建てられた物件への投資のリスクと利点を知りたいです。 さらに、こうした物件を購入した場合、将来的なリフォームや再販売の際に注意すべき点があれば教えてください。
1306 view
-
50代 男性
- 投資
-
- エリア
- 東京都板橋区
-
- 投稿日
- 2025/06/24
- [2回答]
269 view
利回り4.2%で買ったが管理費が重い…
駅近ワンルームを、将来の年金代わりにと思って3年前に購入しました。 購入時の想定利回りは4.2%で、「東京ならこのくらいが相場」と業者にも言われました。 入居者はずっといますが、実際には管理費・修繕積立金・固定資産税等がジワジワ効いていて、手取りが月1万円台しか残らない月もあります。 空室になるのが一番怖いので家賃も下げられず、売却も検討していますが、今売ってもローン残債に届くか微妙な価格感です。今のうちに手を引いた方が良いでしょうか。
269 view
-
50代 男性
- 投資
-
- エリア
- 神奈川県横浜市西区
-
- 投稿日
- 2024/10/07
- [2回答]
707 view
マンションオーナーの固定資産税に関する相談
50代会社員です。 投資目的で3棟のマンション(計15戸)を所有しています。 固定資産税の負担が年々増加してきていて、ご相談です。 ・複数のマンションを所有する場合、固定資産税の軽減策はありますか? ・築年数の異なるマンション間で、固定資産税の負担に大きな差がありますが、平準化する方法はありますか? ・固定資産税の評価額が実勢価格と乖離している場合、どのように対応すべきでしょうか? 将来的な固定資産税の上昇への対策や、節税の観点からみた物件の入れ替えについてもアドバイスいただけますと幸いです。
707 view
-
30代 男性
- 投資
-
- エリア
- 東京都品川区
-
- 投稿日
- 2019/04/05
- [5回答]
2255 view
将来を考えて、マンション投資を考えています。
初めてのことなので、漠然と不安です。 ただ、将来の不安のためにも、マンション投資をするべきか悩んでいます。 マンション投資をする際のポイントや注意点、メリット、デメリットなどが知りたいです。
2255 view
-
40代 女性
- 投資
-
- エリア
- 埼玉県志木市
-
- 投稿日
- 2025/04/19
- [0回答]
386 view
空き家の不動産クラウドファンディングとは
地方にある実家を相続し、保有しています。 現在は空き家の状態が続いていて、築40年以上の木造住宅、 しばらく放置していたため雨漏りなどもあり、賃貸や売却も難しい状況です。 不動産クラウドファンディングを知り、気になっているのですが 自分の物件も対象になるのでしょうか。 対象物件の基準や、どのような手順で進められるのか、 所有者側がどの程度関与できるのか、 収益が出るまでの仕組みなどがよく分かりません。 また、個人で再生プロジェクト?を提案するようなケースと、 既に企画されているファンドに空き家を提供するケースの違いも知りたいです。 詳しく教えてください。
386 view
-
30代 男性
- 投資
-
- エリア
- 神奈川県横須賀市
-
- 投稿日
- 2024/10/22
- [3回答]
619 view
オーナーチェンジ物件の管理について
この度、初めてオーナーチェンジ物件を購入します。 自己管理 or 不動産会社に管理委託 上記2つのメリット・デメリットを教えてください。
619 view
-
50代 女性
- 投資
-
- エリア
- 群馬県沼田市
-
- 投稿日
- 2020/02/14
- [3回答]
1739 view
マンションの整備について
私はとあるマンションを管理しているものです。 私の所有するマンションは老朽化が進み、そろそろ本格的な工事をしなくてはならなくなりました。 ですが、やはりお金がかなりかかってしまい、継続も危うい状態です。 このマンションは今は亡き夫がマンション管理という夢を叶え初めて購入したものなのでそうは簡単に手放せません… 新しい物件を探すかこのまま継続すべきかもう辞めるべきなのか日々悩まされています。 住民の中にはここのままがいいという方や、もう少し劣化に伴う補強工事をして欲しい、など多数の意見がありますが、片方を取れば片方が納得いかなくなるような状態です。1体どうすればいいのでしょうか? みなさまから意見をお聞きしたいです
1739 view
-
50代 男性
- 投資
-
- エリア
- 東京都文京区
-
- 投稿日
- 2025/05/09
- [1回答]
326 view
賃料値上
保有している物件が2025年1月に2年更新があり、値上げをしたかったんですか、管理会社から退去時と言われ、現状賃料で更新しました。ただ、同じ階で同じ広さの物件が私の保有物件より賃料11,000円も高く更新されていました。 更新が2年先なんですが、賃料をあげたいんですが、途中だと難しいのでしょうか?
326 view
相談先を選択してください
はじめまして、イエステーション博多店 ㈱コムハウスの角田と申します。
高利回りの物件には確かに魅力的な部分もありますが、その裏にはしばしばリスクが潜んでいます。以下に、利回りの基本的な理解と高利回り物件のメリット・リスクを解説します。
1. 利回りの基本
表面利回り:年間家賃収入 ÷ 購入価格 × 100
→ 運営費用などを考慮しない単純な収益率。
実質利回り:(年間家賃収入 - 経費) ÷ (購入価格 + 諸費用)× 100
→ 実際の運用利益を反映した利回り。
注意点: 表面利回りが高くても、実質利回りが低い場合があります。高利回り物件を見る際は必ず実質利回りを確認しましょう。
2. 高利回り物件のメリット
短期間での投資回収:高利回りの場合、家賃収入が多く、投資額を短期間で回収できる可能性があります。
キャッシュフローの向上:他の物件よりも収益性が高ければ、余裕のある資金運用が可能になります。
市場での割安感:価格が比較的低いエリアや状況で販売されていることが多く、手頃な初期投資が可能です。
3. 高利回り物件のリスク
高利回り物件が高収益を示す背景には以下のリスクが存在する可能性があります。
(1) 立地条件が悪い
人口減少地域:
需要が少ないため物件価格が安く、利回りが高く見える。将来的に空室リスクが高い。
不便なエリア:駅や商業施設から遠い物件は借り手が見つかりにくい。
(2) 建物の老朽化
築年数が古く、修繕費用や維持管理費がかさむ可能性があります。
古い物件では家賃を維持しづらく、長期的な収益が下がることも。
(3) 空室リスク
家賃が低くても借り手がつかない場合、利回りの計算が実際の収益に反映されない。
一室でも空室になるとキャッシュフローに大きな影響を与える可能性。
(4) 運営の手間
高利回り物件はしばしば収益の安定性が低いため、頻繁なメンテナンスや借り手募集など手間がかかる。
賃借人の質が低い場合、家賃滞納やトラブルが発生するリスクも。
(5) 売却時の価格下落リスク
利回りが高い物件は市場での評価が低く、売却時に購入時より価格が下がる可能性があります。
特に需給が弱い地域では売却が困難な場合も。
4. 利回りとリスクの関係
5〜7%の利回り:
都心部や人気エリアの物件で多い。安定した需要があり、空室リスクが低い。初期投資はやや高いが、安定収益が期待できる。
10%以上の利回り:
地方や条件に難がある物件が多い。収益性が高い反面、空室率や維持費用、将来の需要減少などのリスクが伴う。
5. 高利回り物件への投資を検討する場合の対策
エリアの需要調査:
将来的にも安定した賃貸需要が見込めるエリアかを確認する。
物件の状態チェック:
修繕履歴や老朽化の程度を詳細に調べ、大規模修繕の必要性を見極める。
現地視察:
購入前に現地を訪問し、周辺環境や物件の管理状態を確認する。
出口戦略を考える:
売却時の価格や売却可能性を事前にシミュレーションする。
空室リスクの試算:
収益が悪化した場合の影響を考慮し、無理のないキャッシュフローを確保する。
結論
高利回りの物件は、短期的な収益性には魅力がありますが、長期的なリスクが伴う場合が多いです。投資対象として検討する場合は、表面利回りだけでなく、実質利回りやリスク要因を総合的に判断することが重要です。安定性を重視するなら、利回り5〜7%の物件が安心ですが、リスクを受け入れる範囲内であれば高利回り物件も選択肢に入ると思います。
以上、参考になれば幸いです。