不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/03/30

    ご相談の違和感、かなりもっともです。
    結論から言うと、「2年で値上げの話が出ること自体は珍しくない」一方で、「当面上がらない」という説明の受け取り方には注意が必要な分野です。

    まず前提として、マンションの管理費・修繕積立金は基本的に上がるものです。

    理由はシンプルで、
    ・建物は必ず劣化する
    ・工事費は年々上昇している
    ・当初設定が“抑えめ”に作られているケースが多い

    この3つが重なるため、多くのマンションでは段階的な値上げ(ステップアップ方式)が前提になっています。

    では「どれくらいの頻度か」という点ですが、実務上はこう考えます。

    ・5年〜10年ごとに見直し → 一般的
    ・ただし新築〜築浅は例外あり
    → 購入後数年で見直しが入るケースは普通にある

    特に最近は、当初の修繕積立金が低く設定されている物件も多く、早い段階で現実的な水準に修正されることは珍しくありません。

    ここで大事なのが「営業時の説明」についてです。

    率直に言うと、営業担当が「当面上がらない」と断言するのは本来かなり難しい話です。

    なぜなら、管理費や修繕積立金は
    ・管理組合の意思決定
    ・将来の工事計画
    ・物価や人件費
    これらによって変わるため、確定的なことは言えない性質だからです。

    では今回のケースが問題かというと、ポイントはここです。

    ・長期修繕計画はどうなっていたか
    ・当初から段階的値上げの予定があったか
    ・「当面」の定義が曖昧だった可能性

    つまり、説明が間違っていたというより、前提の共有が足りていなかったケースが多い印象です。

    そしてもう一つ重要な視点として、今回の値上げはネガティブなだけではありません。

    ・適正な積立ができていないマンション→ 将来一時金(数十万〜数百万)のリスク
    ・早めに見直しているマンション→ 将来の資産価値が維持されやすい

    つまり、値上げ=悪ではなく、“健全化の動き”であることも多いです。

    ただし、ご相談のように「今後も上がるのでは」という不安は正しい視点です。

    ここで見るべきは

    ・長期修繕計画の総額と積立残高
    ・今後の値上げスケジュール
    ・周辺マンションとの比較

    このあたりを整理すると、「想定内の上昇か」「少しリスクが高いか」が見えてきます。

    今回の内容からすると、単純に“早い・遅い”の問題ではなく、このマンションの将来コストがどのラインに収まるかを一度整理しておくべきタイミングです。

    同じような状況でも、
    ・そのまま問題なく住み続けられるケース
    ・早めに方向性を考えた方がいいケース
    ここははっきり分かれます。

    マンションは「買って終わり」ではなく、管理とコストの見極めが資産性に直結する不動産です。

    今回の違和感はむしろ正常で、ここで一度数字ベースで状況を捉え直すと、今後の判断はかなりクリアになります。

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/03/30

    お気持ちお察しします。

    管理費や修繕積立金は一般的に5年程度で見直されることが多いですが、昨今の物価高騰や人件費の上昇により、想定より早く見直しを迫られるケースが増えています。

    なぜ今このタイミングで値上げが必要なのか、そして今後どう向き合うべきかなどをまとめてみました。

    1. 総会前に「疑問」をぶつけ専門家の意見を取り入れる
     総会の当日にいきなり議論するのは難しいため、事前に管理組合へ書面で質問を提出してみましょう。 また組合の提示する値上げ幅が妥当かどうか、マンション管理士などの外部専門家へ "セカンドオピニオン" として依頼するのも一つの方法です。
     計画に無理がないか、第三者の客観的な精査が入るだけで、住民全体の安心感につながります。

    2. 総会に出席し具体的な根拠を求める
     総会は今後の生活を守るための大切な場です。
     ぜひ出席し、運営側(理事会や管理会社)へ以下の点を確認してみてください。
      •なぜ「今」、この金額の値上げが必要なのか?
      •「当面上がらない」という当初の説明と、何が乖離(かいり)したのか?
     納得のいく具体的な説明を求めることは、区分所有者としての正当な権利です。

    3. 「値上げ」以外の収益改善を提案する
     住民の負担を増やす前に、管理組合として「稼ぐ力」を検討しているか確認してみるのも建設的です。
     一例ですが
     •空いている平置き駐車場の活用(来客者用駐車場として有料で貸出)
     •屋上への太陽光パネル設置や看板広告の掲示
     •共用部での自販機設置やシェアサイクルの導入
     •電気や水道などの契約先を見直す 
     など、支出を抑えるだけでなく 「外部収益を管理費に充当する」 仕組みが検討できないか、議題に挙げてみてはいかがでしょうか。

    「将来が不安だから住み替える」という決断の前に、まずは今のマンションの「健康診断(計画の精査)」をしっかり行うことが大切です。まずは、お手元の「長期修繕計画書」の内容や、今回の値上げ案に「収益事業」に関する記述があるか確認してみることをおすすめします。

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