不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/03/02

    奥林洋樹

    H.L.C不動産コンサルティング

    • 50代
    • 北海道
    • 男性
    • 専門家

    ご相談を拝見しました。

    一軒家を相続する場合、費用や手続き、管理面など多岐に渡る内容を正確に理解しておく必要があります。

    まず相続税です。相続時における基礎控除額は、「3,000万円+600万円×法定相続人の数」となっており、これを超える場合には相続税が発生します。但し、申告時には小規模宅地等の特例など、税額を軽減できる制度がありますので、この点について理解を深めておく必要があります。

    また、すでに義務化されていますので、相続発生時の登記名義人変更の手続きは確実に行う必要があります。また、所有権の移転により固定資産税の負担が生じることについても留意してください。

    次に管理面ですが、自己が所有する物件については定期的な清掃、修繕、害虫駆除などが義務となります。さらに、防犯対策や劣化防止対策も重要です。これらを怠り近隣の住環境に悪影響を与える状態を放置すれば、自治体から管理不全空き家や特定空き家の指定を受け、相応のペナルティを受ける可能性があります。

    物件が近隣で自主管理できるならよいですが、そうではない場合、第三者に管理を委託する必要が生じる場合もあります。その場合、管理費などの負担が生じるので注意が必要です。

    被相続人となる場合の注意点としては、前述した内容を申し送るほか分割協議においてトラブルが発生しないよう、公正証書遺言などによる方法を模索しておくことでしょう。

    以上、ポイントのみを簡潔に列挙しましたが、相続に関する手続きや対策は複雑なため専門家へ相談されることをお勧めします。

    以上、お悩み解決の一助となれば幸いです。

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