不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金澤 寿一郎

    株式会社tento

    • 30代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2025/08/14

    はじめまして。
    株式会社tentoの金澤と申します。
    ご相談内容拝見しました。

    ご質問いただいた、築20年のマンションで修繕積立金が
    月3万円という金額が平均的なのかについて、簡潔にお答えさせていただきます。

    ■修繕積立金、月3万円は「適正な範囲」です
    結論から申し上げますと、築20年で月3万円という金額は、
    【決して高すぎる金額ではありません】 むしろ、将来の修繕に備えるために、しっかりとした積み立てがされていると判断できます。

    マンションの修繕積立金は、以下のような要素で金額が決まります。
    ■建物の規模と築年数
    築年数が古いほど、将来の大規模修繕に備えて積立金が高くなる傾向があります。
    ■共用施設の充実度
    立体駐車場や住民専用の共有スペース、常駐の管理人さんは、維持管理に費用がかかります。
    これらの設備があるマンションは、修繕費や管理費が平均よりも高くなるのが一般的です。


    他と比較して突出していると感じられたとのことですが、
    それは逆に、「将来にわたって安心できるマンション」なのかもしれません。
    修繕積立金が不足しているマンションは、大規模修繕の際に一時金として
    数10万円〜数100万円の負担を求められることがあります。
    しかし、こちらマンションのように日頃からしっかりと積み立てられている場合、
    そのようなリスクは低いものと想像します。

    物件選びでは、修繕積立金の金額だけでなく「長期修繕計画」の確認もしましょう。
    具体的な修繕計画と積立金の状況を照らし合わせることで、
    より安心して購入の判断ができるようになります。

    いずれにしても上記は想像の範疇です。
    具体的には「管理に関わる重要事項調査報告書」という管理会社発行の書類と「長期修繕計画書」を見てからの判断になろうかと思います。
    少しでも参考になりますと幸いです。

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/08/07

    ご相談を拝見しました。

    修繕積立金の月額は購入の判断に影響を及ぼす事項ではありますが、平均値というものは存在しません。管理組合が、劣化状況に基づき修繕周期や工事内容を策定したうえで定期的に見直しを行い、適切と思われる額を設定しているからです。

    当然、共有施設を含む全体の規模、想定される工事費の額などが勘案されていますので、近傍同種の物件における修繕積立金が、直ちに参考となるわけではありません。また、国土交通省によれば、管理計画認定制度の予備認定マンションのうち段階増額積立方式を採用している249例を調査した結果、長期修繕計画策定当初から最終計画年までの上げ幅の平均は約3.85倍に達したとされています。それだけ、資材価格や人件費の高騰により工事価格が値上がりしているのです。

    このような調査結果を経て、修繕積立金の急激な値上げにより支払い困難となるトラブルを防止するため、国土交通省は上げ幅の上限(最低額である基準額の0.6倍に場合、最大で1.8倍まで)を示しました。

    修繕積立金の額は、必要な額を管理組合が提案し総会で承認された額なのですから、高すぎると感じるなら購入しなければ良いだけです。修繕工事の実施状況や積み立てられた額、長期修繕計画の内容を精査して冷静に判断されると良いでしょう。

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