不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    佐脇孝明

    株式会社サワキタ不動産

    • 60代
    • 千葉県
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2025/09/09

    リースバックは商業用不動産では十分に機能していますが、個人向けでは10件に1件ぐらいしか決まらないと言われ、元の不動産所有者にとってはなかなかに厳しいものとなっているのが現状です。
    その理由は、再販売をすることが前提となっているビジネスモデルだからです。
    リースバック会社はリースバック対象の不動産を自己資金ですべて賄っているわけではありません。大半が銀行からの融資です。そういう状態で次々とリースバック案件を決めていくと、当然銀行の融資が大きくなります。そうなると資金(貸借対照表でいう貸方)面で負債の比率が大きくなっていきます。いわゆる自己資本比率が低下という状態になり、これは財務諸表が悪化したということになります。収益性では問題なくても、これ以上は貸せないと銀行から言われてしまうので、その買い付けたリースバック資産を手放さざるを得なくなります。
    つまり、リーズバック会社は再販売を前提にリースバックを組むのです。そうなると家賃収入が目当てではなく再販売による売却益が主目的になりますので、買取価格を大きく下げざるを得なくなります。
    こういった理由により、周辺相場より家賃は高め、周辺の中古売却相場より買取価格は低め、というのがリースバックの通り相場となってしまいました。
    これでは10件に1件しか決まらないのも当然です。別に悪徳業者で暴利むさぼっているわけではなく、リースバックのビジネスモデルそのものが売主に不利になる建付けにならざるをえないからそうなっているのです。
    よって、おなじビジネスモデルで動いている業者は似たり寄ったりの水準になります。
    それでもリースバックを検討したい、というのでしたらアイディアが無いわけではありません。以下のメールアドレス宛にお問い合わせください。

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/09/04

    ご相談を拝見しました。

    相談者様が言われているように、住宅を売却して資金を得た後も、賃貸として居住を継続できるリースバックは、正しく運用される限りにおいて良い選択肢の一つです。

    しかしその制度上、売却金額は相場より低く賃料は割高になるという傾向があります。ある程度の範囲であれば仕方がないのですが、これが極端な場合は不利益を受けることになります。また、残念なことに知識格差を利用して、利益を得ようとする業者が一定数存在しているという事実もあります。

    そのため、依頼する業者選びと契約内容の詳細な確認が重要です。相談者様が法律や不動産相場(売買価格や近傍同種の賃料など)に詳しいのであれば良いのですが、そうではない場合、信頼できる専門家に依頼して、買い取り金額や契約内容に問題がないか確認してもらう配慮が必要でしょう。

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所在地:品川区〇〇
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階数/総階数:8階/20階建
管理費・修繕積立金:25,000円/月
現在この物件に住んでいます。

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