不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/05/05

    ご相談を拝見しました。

    整理してはならないというほど極端ではありませんが、手順を誤ると相続放棄が認められなくなる可能性があるため、範囲と手順が大切です。

    相続の放棄は家庭裁判所に申述することで成立しますが、その前に相続財産を処分する、あるいは売却するといった行為を行うと、法律上単純承認したと見なされるリスクがあります。

    このため、次の範囲内に収め個人的に使用・処分したと疑われるような行為を避ける必要があります。

    ◯明らかなゴミの処分(腐敗物・衛生上支障のある物)
    ◯家の維持管理(換気・清掃)
    ◯貴重品や書類の整理(整頓のみ・持ち出さず処分もしない)

    また、疑問を持たれた場合に証明できるよう、どのような清掃等を行ったか記録すると同時に、ビフォーアフターの写真を撮影されることをお勧めします。

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/05/07

    相続放棄を検討している場合、かなり注意が必要な場面です。
    ご認識の通り、「財産に手を付けた」と判断されると、相続放棄が認められず、“単純承認”と扱われる可能性があります。

    ただ、ここで大事なのは、「何をするとアウトなのか」が実際かなりグレーな部分もあるということです。

    例えば、

    明らかな遺産の処分
    売却
    換金
    形見分け
    預金の使用
    価値ある財産の持ち帰り

    こういった行為は、相続を認めたと判断されるリスクがあります。

    一方で、

    腐敗物の処分
    衛生管理
    最低限の保存行為
    公共料金停止対応

    など、管理上必要な行為は認められるケースもあります。

    ただ、実際には「これは保存行為です」「いや、処分です」で揉めることもあります。

    なので、当たり前の話にはなりますが、“大丈夫のつもりが、大丈夫ではなかった”となると取り返しがつきません。

    そのため、個人的には、相続放棄を本気で検討している段階なら、財産には一切触らないくらい慎重で良いと思います。

    特に、

    家財を動かす
    遺品を持ち帰る
    車を使う
    通帳を触る
    貴金属を整理する

    このあたりは後から問題化しやすいです。

    実務的には、

    まず借金状況を確認
    相続放棄するか方向性を決める
    家庭裁判所へ相続放棄申述
    その後、必要なら専門家や管理会社等と整理を進める

    この順番が安全です。

    また、空き家状態で放置が危険なケースもあるため、どうしても最低限の対応が必要な場合は、

    写真を残す
    何を触ったか記録する
    勝手に処分しない
    可能なら弁護士・司法書士へ事前相談

    ここはかなり大切です。

    特に相続は、「良かれと思ってやった」が後から大きな問題になることがあります。

    実家を片付けたい気持ちは当然だと思いますが、まずは“放棄を成立させること”を最優先に考えて動く方が安全だと思います。

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/05/14

    未だ、作業をしておられないのであれば、[明らかなゴミの処分等]も含め、自らは手を加えないことがもっとも安全です。
     他の解説に、「●●はしてよい」とも読める記載がありますが、それは、あくまでも「多くの事案において、●●ならしても問題にならないことが多い」という程度にとどまります。
     そのため、相続放棄をすることが確定しているのであれば、他の同順位法定相続人、あるいは、後順位の法定相続人に全ての判断をゆだねる方が圧倒的に合理的であるといえます。

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