不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    福島

    関計株式会社

    • 40代
    • 大阪府
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/06/17

    ご相談内容拝見いたしました。

    お父様の相続が未了のままお母様が倒れられ、さらにお兄様には多額の借金があるとのこと、次々と問題が重なり本当にご不安なことと思います。途方に暮れてしまうのも当然の状況です。

    問題が複雑に絡み合っていますが、まずは「お母様の法的な代理人を立てること」と「専門家への相談」から着手する必要があります。

    優先して取り組むべきステップ
    第1歩:相続や債務問題に強い専門家(弁護士)へ相談する

    第2歩:家庭裁判所へお母様の「成年後見人」の選任を申し立てる

    第3歩:成年後見人を交えて遺産分割協議を行い、財産の名義を確定させる

    懸念事項に対する事実とリスク
    お兄様の借金による「実家の差し押さえ」リスク
    お兄様は「関係ない」と仰っているようですが、結論から言うと実家の一部が差し押さえられるリスクはあります。
    遺産分割が終わっていない現在、実家はお母様・お兄様・あなたの「共有状態」にあり、お兄様にも法定相続分(4分の1)の権利があります。もしお兄様が返済を滞納した場合、債権者(消費者金融)が借金の回収のために、お兄様の持ち分を差し押さえる法的な手続きをとる可能性は十分に考えられます。

    お母様の「成年後見人」の必要性
    遺産分割協議は、相続人全員が法的な判断能力を持っている必要があります。お母様が意思疎通が難しい状態であれば、そのままでは協議が無効となります。
    時間と費用はかかりますが、家庭裁判所で成年後見人を選任してもらうことは避けて通れない手続きです。これをしない限り、お父様の預貯金の解約も実家の名義変更も一切進みません。

    今すぐやるべきこと
    まずはご自身で全てを解決しようとせず、早急に弁護士などの専門家に相談してください。
    お兄様の借金による差し押さえを防ぐための具体的な遺産分割の進め方(誰の名義にするか等)や、成年後見制度の申し立てについて、正確な道筋を立ててくれます。初回無料相談などを活用し、現状を整理してもらうのが一番の近道です。

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/06/17

    ご相談者様の状況は、現状かなり複雑な状況にあります。
     最も合理的なのは、お兄様に相続放棄をしていただき、お母様に後見人を付けて、遺産分割を行うという方法ですが、全関係者が協力的にことを進めることができるのであれば、遺産分割自体にはいろいろな裏技もあります。
     そこで、一度、正式な法律相談を受けていただくことを強くお勧めいたします。

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/06/18

    まず、かなり大変な状況だと思います。

    お父様の相続が終わらないうちに、お母様が倒れられ、
    さらにお兄様の借金の問題まで出てきたとなると、
    「何から手を付ければいいのか分からない」というお気持ちは当然です。

    ただ、こういう時こそ一つずつ整理していけば大丈夫です。

    焦って全てを同時に解決しようとしないことが大切です。

    法的に見ると、まず整理しなければいけないのは
    「お父様の相続」と「お母様の現在の状態」は別の問題だということです。

    お父様がお亡くなりになった時点で、お父様の財産についての相続は既に発生しています。

    お父様の相続人は、お母様とご相談者様、お兄様です。

    本来であれば、この3人でお父様の遺産分割協議を行うことになります。

    ところが現在、お母様が意思能力を失っている可能性があるとのことですので、
    お母様が遺産分割協議に参加できない状態であれば、そのまま協議を進めることはできません。

    この場合は成年後見制度の利用を検討することになります。

    成年後見人が選任されれば、お母様の権利を守る立場で協議に参加することが可能になります。

    ご相談者様からすると、「また手続きが増える」「時間もお金もかかる」
    と思われるかもしれませんが、逆に言うと、ここを避けて先へ進む方法はほとんどありません。

    そして、お兄様の借金についてです。

    ここは誤解されることが多いのですが、
    お兄様の借金を他の相続人が負担することは通常ありません。

    ただし、お兄様が相続によって取得した財産については、
    お兄様個人の財産になりますので、債権者から差押えを受ける可能性はあります。

    例えば、お兄様が実家の持分を相続した場合、
    その持分に対して債権者が動いてくる可能性は理論上あります。

    ですので、「借金があるから相続できない」ではなく、
    「相続した財産が債権者の対象になる可能性がある」という理解が正確です。

    また、お兄様自身が相続放棄を選択することは可能ですが、注意点があります。

    相続放棄は原則として相続開始を知った日から3か月以内です。

    お父様が亡くなられてから既に2年経過しているとのことですので、
    お父様の相続について今から放棄するのは通常かなり難しいと思われます。

    一方で、将来的にお母様がお亡くなりになった際の相続については、
    その時点で改めて相続放棄を検討する余地があります。

    このあたりは個別事情によって判断が変わるため、弁護士へ確認した方が安全です。

    私が実務的に心配なのは、お兄様が実家に住み続けている点です。

    相続が未解決のまま時間が経つほど、
    「住んでいる人」と「住んでいない人」の温度差が大きくなり、
    感情的な対立も生まれやすくなります。

    さらにお母様の成年後見手続きが必要になると、
    思っている以上に長期戦になる可能性があります。

    だからこそ、今は

    お父様の相続手続きの現状整理
    お母様の意思能力についての確認
    成年後見制度が必要かどうかの検討

    この3つを優先して進めるのが良いと思います。

    正直、この段階まで来ると、ご家族だけで抱え込むよりも、
    司法書士や弁護士を交えて整理した方が結果的には早いケースが多いです。

    費用はかかりますが、相続が長引いて関係者全員が疲弊してしまう方が、
    後々の負担は大きくなります。

    今のご相談内容を見る限り、一番避けたいのは「とりあえず様子を見る」です。

    お父様の相続、お母様の成年後見、お兄様の居住問題。

    それぞれが絡み始める前に整理に着手した方が、将来の選択肢は確実に広がると思います。

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