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2位は天王寺区!大阪市中古マンション価格推移と上昇率ランキング【2026年3月最新】

関東圏の中古マンション市場が上昇しているという話はよく耳にしますが、実は関西圏でも大幅に価格が上昇しているエリアがあります。とくに、大阪市は再開発やインフラ整備などが進み、上昇傾向が強くなっています。

ただし、大阪市内でも、区ごとに上昇率や平米単価に違いがあるため、それぞれの現状を理解することが大切です。

本記事では、実際の取引事例に基づくデータを利用し、大阪市内各区のマンション価格の推移を分かりやすく解説します。

この記事で分かること

  • 大阪市24区の中古マンション価格の最新動向と上昇率ランキング
  • 天王寺区の価格推移とエリア特性
  • 天王寺区のマンション市場の今とこれから
調査概要

調査期間:2017年2月~2026年2月
調査機関: マンションナビ
調査対象: 大阪府大阪市内24区のマンション
データ基準: 調査期間中の大阪府大阪市内24区におけるマンション売買価格の中央値
「マンション売買価格の中央値」を指標とすることで、市場の動きや価値の変化を多角的に分析できます。

上昇率の定義

上昇率=(現在の値ー基準値)÷基準値×100%

【例】1年前に1,000,000円だった㎡単価が、現在は1,250,000円の場合。
(1,250,000-1,000,000)÷1,000,000×100=25…よって25%の上昇率がみられる。

目次

大阪全体から見る大阪市の価格比較(2017年→2026年)

大阪府全体と比較することで、大阪市天王寺区の価格上昇がより明確になります。ここでは、まずは大阪府全体、そして、大阪市内24区全体の価格推移を確認した後、大阪市天王寺区の動向と比較します。

大阪府全体で9年前比76.3%上昇!前年比も13.2%アップ

大阪府全体の中古マンション価格は、9年前と比べると76.3%(平米単価+25.3万円)も上昇しています。前年と比べても13.2%(平米単価+6.8万円)アップしており、2024年頃から1年単位での上昇率が高くなっています。

大阪府全体で価格が上昇しているのは、「うめきた」や「大阪駅周辺再開発」などの再開発の進行、都心回帰による住宅需要の増加など、さまざまな要因が重なった結果といえるでしょう。

投機的な急激な上昇ではなく、実需に支えられた堅実かつ緩やかな上昇が特徴です。

大阪府の平均売買価格推移
画像1:大阪府の平均売買価格推移(2026年2月時点)
大阪府の平均売買価格推移
画像1:大阪府の平均売買価格推移(2026年2月時点)

大阪市24区全体の平均価格|大阪府全体との比較

2026年3月現在、大阪府全体の平米単価は約60万円、大阪市全体は約56.7万円と、やや市全体のほうが低い傾向にあります。

ただし、平米単価を区ごとに確認すると、価格差に大きな違いがあると分かります。

北区・中央区・西区・天王寺区・浪速区・福島区の「都心6区」では、府全体の平米単価よりも10万円以上高い数値です。都心6区は再開発の影響を受けやすく、利便性の向上が進みやすいためです。

一方、住之江区や生野区などの一部の区では、府全体の平均値よりも低いエリアもあります。都心から離れ、住宅地色が強くなると、再開発の影響を受けにくくなり、価格変動の要因が少なくなりがちです。

このように、価格が上昇しやすい区と変動しにくい区があるため、府全体の平均単価よりも、市全体のほうが少し低くなっています。

大阪市内24区中古マンション価格上昇率ランキング(2026年2月時点)

大阪市内24区では、それぞれで平米単価も上昇率も異なります。

ここからは、天王寺区の価格上昇率と、その高さを紹介します。

1位北区に次ぐ価格上昇率2位は天王寺区の83.5%

大阪市24区の中で、もっとも高い上昇率を記録したのが北区です。平均売買価格は9年前と比べて約2.1倍に近い水準まで価格が伸びており、全国的に見ても非常に高い伸び率です。背景には「うめきた」を中心とした再開発があり、商業・オフィス・住宅が一体となった街づくりが進んだことが挙げられます。

一方、天王寺区は、北区に次ぐ価格上昇率83.5%を記録しています。平米単価は北区・中央区・西区・福島区に次いで5位ですが、上昇率を加味すると、上位を超える可能性を秘めているといえるでしょう。

以下は、大阪市24区の上昇率ランキングを表にまとめたものです。天王寺区や、その他の区の上昇率と平米単価の確認にお役立てください。

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順位大阪24区9年前比 上昇率(%)平米単価(万円)
1大阪市北区118.7109
2大阪市天王寺区83.579
3大阪市東成区83.463
4大阪市中央区83.091
5大阪市西区79.283
6大阪市港区79.256
7大阪市西成区72.540
8大阪市大正区71.349
9大阪市都島区67.260
10大阪市福島区63.882
11大阪市阿倍野区59.564
12大阪市西淀川区57.844
13大阪市東淀川区57.544
14大阪市鶴見区57.249
15大阪市淀川区56.249
16大阪市生野区55.835
17大阪市旭区53.541
18大阪市城東区51.949
19大阪市此花区51.146
20大阪市浪速区48.176
21大阪市住之江区47.133
22大阪市東住吉区43.144
23大阪市住吉区35.242
24大阪市平野区33.334
表1:大阪市内24区中古マンション価格上昇率ランキング(2026年2月時点)

【比較】東京23区と比べた天王寺区の上昇率

2026年2月現在の天王寺区の価格上昇率を東京23区と比べた場合、江東区と同等、新宿区・品川区よりも高いという結果になりました。

東京都港区・中央区・千代田区などの「都心3区」の上昇率には及ばないものの、東京の中心部の一つである新宿区、大規模再開発が進む品川区よりも高い数値になっています。

これは、大阪市が地方都市ではなく、「第二の都心市場」として評価されている証といえるでしょう。

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順位東京23区9年前比上昇率(%)平米単価(万円)大阪市24区9年前比上昇率(%)平米単価(万円)
1港区140.20265大阪市北区118.70109
2中央区107.80184大阪市天王寺区83.5079
3千代田区106.80216大阪市東成区83.4063
4渋谷区101.50202大阪市中央区83.0091
5江東区85.60122大阪市西区79.2083
6新宿区76.30143大阪市港区79.2056
7品川区75.40139大阪市西成区72.5040
表2:東京23区と大阪市24区の価格上昇率ランキング上位7位の上昇率と平均売買平米単価(2026年2月現在)※価格上昇率順

8位以降はこちら

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順位東京23区9年前比上昇率(%)平米単価(万円)
8足立区71.10%65
9台東区69.40%116
10目黒区68.60%146
11文京区68.00%133
12荒川区65.60%92
13葛飾区64.70%68
14豊島区64.20%118
15北区58.90%95
16世田谷区56.80%112
17中野区56.20%104
18墨田区55.00%100
19江戸川区53.70%71
20板橋区50.10%76
21杉並区44.50%95
22大田区44.50%91
23練馬区44.30%79
表3:東京都23区中古マンション価格上昇率ランキング8位以降(2026年2月時点)

天王寺区の価格推移とエリア特性

天王寺区の価格上昇率が高い理由は、エリアの特性が大きく影響しています。

ここからは、天王寺区のエリア特性と、その特性がなぜ価格上昇につながるのかを解説します。

文教地区とターミナル機能が支える安定需要

天王寺区が高い価格上昇を記録している理由の一つは、文教地区とターミナル機能が両立しており、安定した需要があることです。

大阪市天王寺区の平均売買価格推移
画像2:大阪市天王寺区の平均売買価格推移(2026年2月時点)
大阪市天王寺区の平均売買価格推移
画像2:大阪市天王寺区の平均売買価格推移(2026年2月時点)

Osaka Metro「天王寺駅」周辺は、商業施設が集積する繁華街となっており、「難波」や「梅田」などの大阪市中心部へ電車で5分から15分で到着するほどのアクセスのよさを誇ります。

一方、天王寺駅よりも北は、「私立四天王寺高校」「府立高津高校」など多くの学校があり、文教地区に指定されています。文教地区内では、学生の教育に好ましくない施設の建築が制限されており、住環境が向上するため、非常に住みやすい地域といえるでしょう。

天王寺区には商業地と、大阪市内でも良好な住宅地が共存しており、安定した需要を生む要因となっています。

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天王寺区の町名別エリア特性と市況

天王寺区のエリアは商業地区と文教地区とで構成されていますが、細かく見ると、以下の4つに分けられます。

  • 天王寺駅周辺
  • 上本町・細工谷
  • 上之宮町・真法院町
  • 四天王寺・夕陽ヶ丘・寺田町

ここからは、各エリアの特性と市況について解説します。

天王寺駅周辺 ~商業集積と高水準な需要~

Osaka Metro天王寺駅周辺は、商業施設や文化施設が集積しており、高い需要を誇る地域です。

天王寺駅周辺には、高さ300mを超える超高層の複合施設「あべのハルカス」や、カフェやレストランが建ち並ぶ、天王寺公園エントランスエリア「てんしば」など人が集まる場所がいくつも存在します。

人が集まる地域の不動産需要は高く、実需だけでなく投資の対象にもなり、以下のように天王寺駅周辺のマンションの取り引き価格は高い水準を示しています。

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茶臼山町12,206〜12,606万円(174.4〜180.1万円/平米)
悲田院町6,372〜6,772万円(91.1〜96.8万円/平米)
※【専有面積/70平米(21.18坪):平均築年数1998年】の場合(2026年3月現在)

上本町・細工谷 〜近鉄再開発構想と将来性〜

上本町・細工谷には、近鉄再開発の構想があり、将来性がある地域といわれています。

近鉄大阪線「大阪上本町駅」では、「近畿日本鉄道」による再開発がおこなわれており、オフィス・商業施設の複合ビル「(仮称)上本町六丁目ビル」の建築、「近鉄百貨店 上本町店」の建て替えが進められています。さらに、地上42階建てのタワーマンションといった、街並みが大きく変わる不動産が供給されている地域です。

元々、上本町・細工谷は大阪市屈指の文教地区としても知られている人気があるエリアであり、より利便性が高まるとの期待から、以下のように中古マンションも高価格で取り引きされています。

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上本町5,578~5,978万円(79.7〜85.4万円/平米)
細工谷7,356〜7,756万円(105.1〜110.8万円/平米)
※【専有面積/70平米(21.18坪):平均築年数1998年】の場合(2026年3月現在)

上之宮町・真法院町 ~閑静な高級住宅街と資産価値~

上之宮町・真法院町は、閑静な高級住宅地であり、不動産の資産価値が高いエリアです。

とくに、真法院町は高級住宅地である兵庫県の「芦屋市」を超える地価を記録し、住宅地として基準地価が19年連続で西日本一となったエリアです。

歴史ある邸宅地としてブランド力があり、不動産の資産価値が高い水準で維持されています。資産価値が高いエリアであり、以下のように中古マンションも高値で取り引きされています。

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上之宮町5,839〜6,239万円(83.5〜89.2万円/平米)
真法院町5,274〜5,674万円(75.4〜81.1万円/平米)
※【専有面積/70平米(21.18坪):平均築年数1998年】の場合(2026年3月現在)

四天王寺・夕陽丘町・寺田町 〜文教地区と安定した住環境〜

四天王寺・夕陽ヶ丘・寺田町は、文教地区として良好な住環境が形成されており、安定した需要がある地域です。

このエリアは文教地区で住環境がよいうえに、Osaka MetroやJRの駅徒歩圏内であり、利便性の高さも備えています。どのような世帯にも適しているといえますが、とくに、ファミリー層からの支持が高いエリアです。

住みやすいエリアは長期居住を希望する人に合っており、実需が期待できるため価格が安定しやすい傾向にあります。四天王寺・夕陽丘町・寺田町の中古マンション価格は、以下のとおりです。

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四天王寺4,663〜4,963万円(66.7〜70.9万円/平米)
夕陽丘町3,857〜4,157万円(55.1〜59.4万円/平米)
寺田町4,810〜5,210万円(68.8〜74.5万円/平米)
※【専有面積/70平米(21.18坪):平均築年数1998年】の場合(2026年3月現在)

【比較】中央区・西区と比べた天王寺区の立ち位置

天王寺区は中央区や西区と同じく、大阪市内でも価格上昇率が高い区です。

ただし、天王寺区・中央区・西区は、それぞれ違った特性の影響を受けて価格が上昇しています。

ここからは、天王寺区と中央区・西区の特性の違いについて解説します。

利便性と住環境のバランスに優れた安定感

天王寺区と中央区・西区の特性の違いは、以下のとおりです。

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天王寺区利便性の高さと住環境のよさのバランス型
中央区大阪市の中心地としての商業集積地
西区ブランド力が高い歴史ある住宅地

このように、それぞれの区の特性はまったく異なるにもかかわらず、同様の価格上昇率を記録しています。ただし、上昇率が似ていたとしても、要因が異なるため、引き続き同じ推移を辿るかどうかは不透明です。

天王寺区に関しては、派手な再開発もなく、価格も急騰しているわけではないため、比較的安定した上昇が見込める区であるといえるでしょう。

よくある質問

天王寺区の価格は今後も上がる?

大幅な上昇が続くとは限りません。ただし、天王寺区は都心6区に位置しており、価格が下がりにくいと考えられます。大阪市内の他の区と比べても価格水準が高いため、今後は緩やかな推移になることも想定されます。短期的な値動きより、安定性を重視する視点が現実的でしょう。

築古でも資産価値は維持できる?

築古でも、実需が高いエリアにある物件なら、資産価値が維持される場合もあります。マンションの資産価値は、一般的に築年数と管理状態に大きな影響を受けます。しかし、エリアの特性も資産価値を決める一因になるため、古くなっても価格が維持され、もしくは上がる物件もあります。

まとめ

天王寺区マンション市場の今とこれから

天王寺区は、良好な住環境と利便性の高さのバランスのよさから、北区に次ぐ、第2位の価格上昇率を記録しています。また、上本町駅の再開発プロジェクトが今後も続くため、商業地区としての発展も注目されるエリアです。

これらの要素が重なり、天王寺区の中古マンション市場は今後も安定した推移を見せると予測されます。

実需のある地域は価格が安定しやすいため、長期的な保有を目的としている方や将来的な売却を念頭に置いている方におすすめです。そのため、天王寺区の中古マンションは、資産価値を重視する方に適した地域といえるでしょう。

データ提供/マンションナビ

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各都道府県、市区町村の価格推移を見てみましょう。

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この記事を書いた人

すみかうるの企画・編集・運営を行う編集部です。マンション売却や購入にまつわる情報に加え、不動産市況調査や街の再開発に関する記事も執筆。独自の不動産データを掛け合わせ、不動産初心者から上級者まで関心を持っていただける記事を目指しています。不動産会社への取材や売却体験者へのインタビューなど、生の声を届けることを大切にしています。

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