不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/04/21

    ご相談を拝見しました。

    確かに、エアコンのスリーブ管新設について、その位置を示すことは業者の義務とされていません。とはいえ、不動産取引のプロとしては非常に不誠実であり、業者としての役割を放棄しているとの印象を受けます。

    通常は、義務ではないものの媒介業者が手配するケースが多いでしょう。工法や建築知識に精通していれば、図面を見ずともある程度目安をつけることは可能ですし、売主の委任を受ければ、役所の管轄部署(建築指導課)に赴き建築確認図面の写しを入手することも可能です。おそらくは知識もなく、手間を惜しんでいるとしか思えません。

    まずは媒介業者にエアコン設置の調査を拒否された旨を伝え、担当者の変更を申し出られてはいかがでしょうか。

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/04/21

    1. エアコン設置可否の判断と建築図面の重要性
     既設建物のエアコン設置可否や配管ルートの判断は、原則として「建築図面」を用いて行うのが一般的です。
     •構造の確認:
      壁に穴を開ける際、建物の強度を支える「柱」や「筋交い(すじかい)」だけでなく、配線や配管などを傷つけないようにするためです。
     •隠蔽配管の有無:
      注文住宅の場合、見た目を重視して壁の中に配管を通しているケースもあり、その経路を確認するためにも図面は必須です。

    2. 建築図面がない場合の入手・確認方法
     「図面が残っていない」とされる物件でも、以下の方法で情報を入手できる可能性があります。
     •役所での「台帳記載事項証明書」や「建築計画概要書」の取得: 建築当時の業者が判明すれば、その会社に図面が保管されている場合があります。
     •外壁や設備の仕様などかららメーカーが判明すれば、メーカー側で管理されている図面(竣工図)の写しを取り寄せられることがあります。(有料の場合が多い)
     •図面がどうしても手に入らない場合に専門家による現地調査として、壁裏センサーや内視鏡カメラを用いた調査で、柱の位置を特定し設置可否を判断することが可能です。

    3. 業者の手配と「現状有姿取引」の考え方
     中古住宅の多くは 「現状有姿取引(げんじょうありのまま)」 で行われます。
     •その場合手配の主体は「買主」となります。仲介業者はあくまで「不動産取引」のプロであり、設備の詳細調査や工事の保証まで責任を負うことは稀です。ご自身でエアコン業者やホームインスペクター(住宅診断士)を手配し、購入前に現地調査を依頼するのが一般的かつ最も確実な方法です。
     • 親切な不動産仲介業者であれば提携先を紹介してくれることもありますが、基本的には買主側の費用と責任で専門家にみてもらうことになります。


    「開けてみないとわからないギャンブル」にする必要はありません。
    購入を前向きに検討されているのであれば、以下のステップを推奨します。
     1.内覧時に専門家を同行させる: 仲介業者に「エアコン設置の可否を確認したいので、専門業者を同伴して内覧したい」と明確に伝えましょう。これを拒否する権利は業者にはありません。
     2.仲介業者の言動への対処: 「中古に向いていない」という発言は、単に業者が手間を避けたい、あるいは知識不足である可能性が高いです。不誠実な対応が続く場合は、セカンドオピニオンとして別の不動産会社やコンサルタントに相談することも検討してください。

    納得のいく住まい選びのためには、不明点を一つずつ解消していくことが何より大切です。
    まずは「購入前にプロに壁の状態を診てもらう」ことから始めてみることをおすすめします。

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/04/26

    まず結論からいうと、エアコンの設置可否の確認はとても大事なポイントで、気にされていること自体はむしろ正しいです。
    「そこを気にするなら中古は向いていない」というのは、少し乱暴な言い方だと思います。

    実務的な話をすると、エアコン設置については

    ・壁に穴を開けられるか(構造・位置)
    ・室外機の設置スペースがあるか(バルコニー・地面・配管ルート)
    ・配管経路が確保できるか

    このあたりを現地で確認する必要があります。

    そして現場感覚でいうと、穴を開けられるかどうかよりも、室外機の置き場や配管ルートの方が重要になるケースが多いです。
    ここが取れないと、そもそも設置自体が難しくなることもあります。

    そのうえで、「誰がやるのか」という点ですが、法律上や契約上、仲介業者にエアコン業者の手配義務まではありません。

    ただし現実の営業としては、

    ・お客様が不安に思っている
    ・生活に直結するポイントである

    この2点がある以上、
    業者を紹介する、もしくは一緒に確認する段取りを組むのが自然な対応です。

    なので今回のケースは、「やらなければ違法」という話ではないものの、少なくとも寄り添いとしては少し物足りない対応という印象はあります。

    実際の進め方としてはシンプルで、エアコン業者に現地を見てもらえば、「ここなら開けられる」「この位置に室外機が置ける」といった具体的な判断はしてくれます。

    そこまで難しい話ではないので、“買ってからじゃないと分からないギャンブル”というよりは、
    事前に確認できる内容です。

    むしろこういう部分を事前に潰していくのが、中古購入ではすごく大事です。

    今回のご相談、内容としてはかなり現実的で、ちゃんと見ておくべきポイントを押さえています。

    本来であれば、こういう疑問に対して「それなら一度業者呼んで見てみましょうか」と自然に動ける担当だと、購入後の安心感も全然変わってきます。

    物件そのものだけでなく、誰と進めるかでストレスも結果も変わるのが不動産取引なので、違和感を感じた部分は大事にして判断してもいいと思います。

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