不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/05/07

    契約後に初めて出てきた話であれば、不安や不信感を持つのは当然です。
    しかも今回は「重要事項説明の翌日に別紙追記」という流れですので、単なる軽微な伝達漏れとして片付けるには違和感があります。
    まず大前提として、漏水履歴そのものは中古マンションでは珍しい話ではありません。
    大事なのは、どこでいつ何が原因でどこまで被害がありどのような修繕をしその後再発していないのかという“事実”です。

    特に漏水は、専有部だけの問題なのか、共用配管由来なのかで意味がかなり変わります。
    単純な設備交換で終わっているケースもあれば、建物全体の管理状態に関わるケースもあります。
    そのため、本来は契約判断に影響し得る内容として、契約前に説明しておくべき性質の情報だった可能性があります。
    もちろん、法的に即「宅建業法違反」と断定できるかは、
    ・仲介会社がその事実をいつ把握していたか
    ・売主からどこまで聞いていたか
    ・説明義務の対象になる具体性があったか
    など個別事情で変わります。
    ただ、少なくとも今回のタイミングはかなり不自然です。
    「昨日説明しきれなかったので後から別紙送ります」というレベルの内容ではなく、普通は契約時に確認・説明しておく類の話です。

    意図的か単純ミスかまでは断定できませんが、買主側からすると「なぜ契約前に言わなかったのか」と感じるのは極めて自然です。
    また、手付金を支払った後だからこそ、「今さら言われても困る」となるわけで、タイミング的にもかなり問題があります。

    ですので、今やるべきことは感情的に進めるより、
    漏水箇所
    原因
    修繕内容
    修繕完了時期
    再発有無
    管理組合議事録への記載
    保険対応履歴
    売主認識
    を仲介会社経由で書面ベースで確認することです。

    その内容次第では、「契約前に知っていれば契約しなかった」という話になり得ます。
    一方で、修繕済みで再発もなく、管理上よくある一過性トラブルで終わっているなら、実害としてはそこまで大きくない可能性もあります。
    ただし、説明タイミングへの不信感は別問題です。

    そのため、仲介会社には、
    なぜ契約前説明がなかったのか
    いつ把握していたのか
    なぜ翌日になったのか
    この説明義務をどう考えているのか
    は、かなりはっきり確認してよいと思います。

    もし説明が曖昧だったり、誠実な対応が見えない場合は、「宅建協会等への相談も含めて検討しています」と伝えるのも一つです。

    今回一番大事なのは、「漏水があったか」だけではなく、“契約判断に関わる情報をどう扱ったのか”という仲介会社の姿勢です。
    不動産は、契約して終わりではなく、その後何年も生活や資産に関わる話です。
    違和感を感じたまま流して進めるより、今の段階で納得いくまで確認した方が後悔は少ないと思います。

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