不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/06/13

    ご不安はとても自然なことだと思います。

    住宅ローンの審査と、実際に無理なく返済できるかどうかは、実は別の話です。

    銀行は基本的に「昨年の収入実績」を見て審査します。

    そのため、不動産会社の担当者がおっしゃる「源泉徴収票ベースなら問題ないと思います」
    という話自体は間違いではありません。

    ただし、ご相談内容を読む限り、今回のポイントは審査に通るかではなく、
    「今後も安心して払い続けられるか」です。

    ファイナンシャルプランナーの立場から見ると、
    奥様が心配されている部分は非常に重要な視点です。

    なぜなら、残業代が減る可能性がある、今後お子様を考えている、産休・育休の可能性がある、
    教育費がまだ発生していないという、これから支出や収入が変化する要素がいくつもあるからです。

    個人的には、ご主人の「今の家賃も高いし買った方がいい」という考えも理解できますが、
    どちらかと言えば奥様の不安の方が家計設計としては本質に近いように感じます。

    なぜなら、住宅ローンは今払えるかではなく、10年後、20年後、30年後
    も払い続けられるかを考えるものだからです。

    例えば年収820万円のうち、どれくらいが固定給なのか、どれくらいが残業代なのか
    が非常に重要です。

    もし残業代が年間150万円あるなら、残業が減れば家計は大きく変わります。

    銀行は貸してくれても、その後の生活まで保証してくれるわけではありません。

    私ならまず、残業代を除いた収入で生活設計をしてみます。

    その上で、住宅ローン17万円、管理費・修繕積立金、固定資産税、将来の教育費、車の維持費、
    老後資金を含めて、残業が減っても成立するかを確認します。

    ここで成立するなら安心感はかなり高まります。

    逆に成立しないのであれば、購入価格を下げる、頭金を増やす、購入時期を見直す、
    という選択肢も出てきます。

    住宅購入は、「銀行が貸してくれる金額」ではなく、「家族が安心して暮らせる金額」
    で考えることが大切です。

    特にお子様を考えているご家庭は、
    出産後に想定以上に価値観やお金の使い方が変わることも少なくありません。

    ですから、「審査に通るから大丈夫」ではなく、「残業代が減っても大丈夫」
    という状態を確認してから進める方が後悔は少ないと思います。

    今回のご相談内容だけを見ると、購入そのものをやめるべきとは思いません。

    ただ、ご主人の現在の収入を基準に考えるより、
    少し厳しめの条件で家計をシミュレーションしてみる。

    その結果でも無理がないのであれば、自信を持って前へ進めると思います。

    住宅ローンは借りる瞬間よりも、借りた後の安心感の方がずっと大切です。
    その視点で考えると、今感じている奥様の不安は決してネガティブなものではなく、
    ご家族を守るための大事な感覚だと思います。

  • 私が回答します

    金澤 寿一郎

    株式会社tento

    • 30代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/06/13

    株式会社tentoの金澤と申します。
    ご相談内容拝見しました。


    ご主人様が前向きな一方で、ご相談者様が「残業代の減少」や「将来の産休・育休」を見据えてブレーキを踏まれているのは、家族の未来を守る上で非常にまっとうで、かつ賢明な判断です。
    不動産会社は「審査に通るか」しか見ませんが、住んでから払っていくのはご家族自身ですからね。


    結論から申し上げますと、残業代が一過性のものだった場合、
    一気に計画が破綻するリスクは十分あります。
    ご夫婦で安全にマイホームを手に入れるための判断基準を整理しました。


    1. 「年収820万・ローン5,500万」に潜む罠
    不動産会社が言う通り「審査」には通ります。
    年収の約6.7倍の借入であり、銀行の融資基準内だからです。
    ◼︎本当の返済能力: もし「働き方改革」で残業代が削られ、本来のベース年収が「650万〜700万円」まで落ちた場合、5,500万円のローンは一気に【年収の8倍超】という危険水域に突入します。毎月17万円の返済に加え、マンションの管理費・修繕積立金(約3万〜4万円)が上乗せされ、毎月の住居費は「21万円」を超えてきます。

    2. 「産休・育休」が入ると完全に赤字ライン
    ご相談者様が将来、産休・育休に入り一時的に世帯収入が下がる、またはお子様の教育費がかかり始める時期と、ご主人様の残業代減少が重なった場合、貯金を切り崩すだけの生活になりかねません。

    3. この不安を解消するための「2つの引き際」
    今の物件をどうしても諦めたくない場合、以下のどちらかの条件に切り替えられないか、ご主人様と話し合ってみてください。
    ① 夫の「基本給(残業代抜き年収)」ベースで再計算する:
    仮に残業代を抜いた年収が650万円だとしたら、安全な借入額は4,500万〜4,800万円程度です。物件価格をその水準まで下げるか、頭金を増やして借入額を減らすのが最も安全です。
    ② 「ペアローン(収入合算)」にして、夫の負担を下げる:
    ご相談者様も一緒にローンを背負い、ご主人様の借入額を減らします。ただし、これは育休後も「確実に正社員として復職する」という強い覚悟がある場合のみ使える選択肢です。


    【まとめ】
    今の家賃が高くても、「買った方が安い」というのは収入が維持される前提です。
    まずはご主人様に「もし残業代が月10万円減って、私の育休が重なったら、毎月21万円の住居費をどうやって払うか」を、家計簿を見ながら具体的にシミュレーションしてもらい、危機感を共有することから始めてみてください。
    第三者のライフプランナーの方を介在させるとよりリアルになるのでおすすめです!


    ご家族が笑顔で暮らせる、本当の意味での「安心な住まい」が見つかるよう、心から応援しております!参考になりますと幸いです。

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直接◯◯さんに相談したいです。

所在地:品川区〇〇
築年数:15年
間取り:3LDK
専有面積:72㎡
階数/総階数:8階/20階建
管理費・修繕積立金:25,000円/月
現在この物件に住んでいます。

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