不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/08/27

    二世帯住宅だからといって、売却が難しいと決めつける必要はないと思います。

    確かに、一般的な戸建てと比べれば購入希望者の層は狭くなります。
    ただ、「二世帯で暮らしたい人が少ないから売れない」というほど単純な話でもありません。

    むしろ今回のような物件では、
    「二世帯住宅」という名前に引っ張られすぎないことが大切だと思います。

    二世帯住宅として建てたということは、一般的な戸建てより建築費が高かった可能性があります。
    だからといって、売却時に「建築にこれだけお金をかけたから、
    その分高く評価してほしい」と考えるのは難しいところです。

    中古住宅の場合、買主がその建物を実際にどう使えるかの方が重要だからです。

    例えば、「親世帯・子世帯で完全に分かれているから二世帯住宅」という見せ方だけではなく、
    「親世帯部分を仕事部屋や趣味の部屋として使える」
    「将来、親と同居することもできる」
    「子どもが大きくなったときに個室を増やせる」
    「賃貸や事務所として利用できる可能性がある」など、
    二世帯で住まない人にも使い道がある住宅として見せられるかを考えます。

    もちろん、実際に賃貸として使えるか、
    用途変更が可能か、設備や玄関がどう分かれているかなどは確認が必要です。
    何でも「できます」と広告するわけにはいきません。

    そして、私なら「二世帯住宅専門の会社」を探すことを最初の条件にはしません。

    大切なのは、その地域で戸建てを実際に売っている営業担当者が、
    この建物をどういう人に売るのかという販売戦略を持てるかです。

    例えば、最初から二世帯住宅を探している人だけを待つのではなく、
    「広い戸建てを探している家族」
    「在宅勤務で部屋数が欲しい人」
    「親との将来的な同居を考えている人」
    「二世帯仕様を活かしながら一世帯で使いたい人」
    まで購入層を広げて考えます。

    そのうえで価格についても、建築時にいくらかかったかではなく、現在の土地価格と、
    その建物を買主がどれだけ使いやすいと思うかを基準に考えた方がいいでしょう。

    逆に、間取りが特殊で「二世帯で使わないと無駄なスペースが多い」という住宅なら、
    そこは価格に反映させる必要があります。

    ですから、まずは「二世帯だから売れない」という言葉だけで判断せず、
    実際の間取り図を見てもらって、
    「二世帯として売る場合」
    「一世帯の大型住宅として売る場合」
    「必要ならリフォームして使いやすくする場合」など、
    複数の売り方と価格を出してもらうのがいいと思います。

    私なら、専門会社を探すことより、二世帯住宅という先入観を捨てて、
    この家の一番使いやすいところを見つけてくれる営業マンに任せる方を重視します。

    「二世帯住宅だから売れない」のではなく、結局は価格と、
    その価格に対して買主が「この間取りなら自分たちにも使える」と思えるかどうかです。

    建築費をかけた家ほど、「建築時にいくらかかったか」ではなく、
    「今の買主にとってどれだけ価値があるか」で考える。
    この切り替えが、売却では結構重要だと思います。

以下の記事もよく読まれています

相談先を選択してください

個人情報保護方針に同意の上、送信ください。

相談テンプレート

住み替えを検討しています。下記物件を売りたいのですが、いくらで売れるでしょうか。
直接◯◯さんに相談したいです。

所在地:品川区〇〇
築年数:15年
間取り:3LDK
専有面積:72㎡
階数/総階数:8階/20階建
管理費・修繕積立金:25,000円/月
現在この物件に住んでいます。

無料で不動産の相談をする