不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/09/19

    ご相談を拝見しました。

    建築図面はもとより、工法や間取り、立地、換気方式などが不明なため一概には判断できませんが、基礎の立ち上がり部分や通気、換気口に配慮がされているのであれば、一部に湿気が存在するとしてもさほど心配される必要はないと思われます。

    インスペクションにおける床下進入検査は通常目視で行われるため、「湿気が多い」という報告はインスペクターの主観によるものである可能性もあります。可能であれば、今回の診断を担当した業者に「木材含水率などの数値データはあるか」を確認するか、売主側の許可が得られれば契約・引き渡し前に信頼できる施工業者へ器具を用いた調査を依頼されてはいかがでしょうか。

    原因が「単なる地表からの湿気や換気不足」と特定できれば、防湿シートの敷き込みや換気口の増設、床下換気扇の設置などで十分に改善・解消が可能です。

    次に外壁のシーリングですが、一般的な寿命は5年〜10年程度であり、紫外線や乾燥の影響で少しずつ劣化していきます。しかし、外壁に通気工法が採用されているのであれば、多少の収縮や亀裂程度ですぐに建物内部へ雨水が侵入することはありません。

    売主へ過去の修繕履歴(いつシーリングの打ち替えや外壁塗装を行ったか)を確認してみてください。もし一度もメンテナンスをしていない(築19年間放置)ようであれば、購入後早い段階で外壁全体のメンテナンスをご自身で計画・施工されることをおすすめします。

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/09/19

    築19年の中古戸建てであれば、住宅診断で多少の劣化を指摘されること自体は、
    決して珍しいことではありません。
    むしろ今回のように、契約前に住宅診断をして「大きな欠陥はない」と確認できたのであれば、
    まずそこは前向きに考えていいと思います。

    今回の2点についても、私は「指摘されたから買わない」という話ではなく、
    その劣化が現在の問題なのか、今後大きな問題につながる状態なのかを見分けて判断します。

    外壁のシーリングの劣化は、
    築19年であればある程度は想定されるものです。シーリングは紫外線や雨風で劣化しますので、
    ひび割れや硬化、剥離などが出てくれば、
    いずれ打ち替えや増し打ちなどのメンテナンスが必要になります。

    ただ、シーリングが劣化していることと、
    すでに雨漏りなどの重大な問題が起きていることは別です。
    現時点で外壁からの漏水や下地への影響が確認されていないのであれば、
    「今後のメンテナンスが必要な箇所」として考えるのが現実的でしょう。

    一方で、私が少し気になるのは床下の「湿気が多い」という指摘です。

    湿気が多いというだけで、すぐに重大な欠陥ということではありません。
    ただし、木造住宅であれば、湿気が継続することで木材の腐朽やカビ、
    シロアリなどにつながる可能性があります。
    住宅の劣化対策でも、
    床下の湿気や木材の劣化を抑えることは重要なポイントとして扱われています。

    ですから、ここだけは「湿気が多かった」という診断結果だけで判断せず、
    もう一段確認した方がいいと思います。

    例えば、床下のどの場所で湿気が多かったのか、
    基礎や土台・大引きなどの木材に腐食やカビ、シロアリの跡がないのか、
    床下に水が溜まった形跡がないのか、換気に問題がないのか、
    外からの雨水が入り込んでいる可能性がないのか、といったところです。

    ここが
    「湿度は高めだが、木材の腐朽やシロアリ被害、水漏れなどは確認されていない」という話なら、
    私は築19年の中古住宅として十分検討できる範囲だと思います。

    逆に、床下の湿気に加えて、土台が傷んでいる、基礎周辺に水が溜まる、漏水跡がある、
    シロアリ被害がある、木材の腐朽が進んでいる、といった話になってくると、
    単なる経年劣化ではなく、原因を調べて修繕費まで考えた方がいい話になります。

    そして「何かあった場合、簡単に工事できるのか」という点ですが、これは原因によります。

    シーリングの打ち替えなどは、基本的には一般的なメンテナンス工事です。
    一方、床下の湿気対策は、換気を改善するだけで済む場合もあれば、
    防湿処理、漏水対策、床下環境の改善、場合によっては傷んだ木材の交換など、
    原因によって工事内容も金額もかなり変わります。

    つまり、「床下の湿気=大工事」でもなければ、「床下の湿気=簡単な工事」でもありません。

    今回の判断で私なら、売主さんに修繕してもらえるかどうかより、
    まず住宅診断の報告書を見て、床下についてどこまで具体的な指摘なのかを確認します。

    すでに価格を下げてもらっていて、売主さんも現況渡しということであれば、
    細かな劣化を一つずつ直してもらうことにこだわるより、現在の状態を把握した上で、
    その状態を含めた価格として納得できるかで判断する方が現実的です。

    中古住宅は新築とは違い、築19年なら当然これからメンテナンスが必要になる部分があります。
    住宅診断で何も指摘されない家を探すというより、
    「指摘された内容が、自分で受け止められる範囲なのか」を見る方が大切です。

    今回であれば、私なら外壁のシーリング劣化だけなら、それほど大きくは気にしません。

    床下については、湿気の数値だけで怖がるのではなく、
    「その湿気によって、すでに建物に何が起きているのか」を確認します。

    そこに大きな問題がなく、住宅診断でも「大きな欠陥はない」という結果で、
    価格も含めてその状態を納得できるのであれば、
    私はこの2点だけを理由に購入をやめる必要はないと思います。

    反対に、床下の湿気の原因が分からず、木材や基礎などへの影響も確認できていないのであれば、
    そこだけは曖昧なまま契約を急がない方がいいでしょう。

    今回のような中古戸建てでは、「劣化があるかないか」ではなく、その劣化がどこまで進んでいて、
    今後どの程度のお金が必要になりそうなのかまで分かった上で買うことが大切です。

    その意味では、契約前に住宅診断を入れたこと自体は、とても良い判断だったと思います。

以下の記事もよく読まれています

相談先を選択してください

個人情報保護方針に同意の上、送信ください。

相談テンプレート

住み替えを検討しています。下記物件を売りたいのですが、いくらで売れるでしょうか。
直接◯◯さんに相談したいです。

所在地:品川区〇〇
築年数:15年
間取り:3LDK
専有面積:72㎡
階数/総階数:8階/20階建
管理費・修繕積立金:25,000円/月
現在この物件に住んでいます。

無料で不動産の相談をする