不動産お悩み相談室
REAL ESTATE Q&A
- 投資
- 40代
- 男性
-
- エリア
- 東京都渋谷区
-
- 投稿日
- 2024/10/11
-
- 更新日
- 2024/12/02
- [4回答]
868 view
オーナーチェンジ後に入居者が退去
昨年、投資目的で都心のワンルームマンションをオーナーチェンジ物件として購入しました。
購入時は入居者がいて、家賃収入が安定していると説明を受けました。
しかし、契約から3ヶ月後に突然、入居者から退去の連絡がありました。
退去時の立ち会いで、壁紙の傷や設備の故障など、想定以上の損傷が見つかりました。
前オーナーからは「きれいに使用されている」と聞いていたので驚きました。
しかも入居者が支払うべき原状回復費用の一部を拒否されています。
管理会社に相談したところ、「入居者との契約は前オーナーとのもので、詳細は把握していない」と言われました。売主の不動産会社に連絡しても、「物件の状態は現況有姿で売却している」の一点張りです。
私としては、物件の状態や入居者との契約内容について、重要事項説明時に十分な説明がなかったと感じています。
この状況で、前オーナーや不動産会社、管理会社に何か請求できるのでしょうか。
-
ご相談内容から、不動産投資経験は今回のワンルーム投資が初めてではないかと思います。
ある程度経験があれば、このようなことは日常的に発生しますので、今後も不動産投資を続けたいとお考えなら、ぜひこれを糧として成長していただきたいと思います。
基本的に前オーナー、管理会社に請求は難しいでしょう。請求するなら入居者に対してですね。経年劣化分を超える修繕項目がある場合に限ってです。
請求を拒否されたとしても、繰り返し請求し続けたほうがいいでしょう。法的手段の行使をにおわせるなどです。
前オーナーも管理会社も、退去まではお部屋に立ち入れませんので、どういう状況になっているかわかりません。きれいに使用されているといっても、立ち入っていないので、憶測で発言した可能性があります。
また、ワンルームの平均的な居住期間は2年を切るぐらいだと思いますので、購入後3カ月で退去というのは特段不思議ではないと思います。これが一棟もので退去が一斉に発生し全空になったというのであれば、偽装を疑うべきですが、今回は当たりませんので、入居活動に力を入れる方が前向きな対応だと思います。
入居活動は
・管理会社へAD(広告料)を払って優先的に客付けしてもらう。
・駅前の客付け業者に営業を掛ける
・物件をステージングする
・物件写真を勉強してきれいに撮影し、それを業者に渡す。
・フリーレントを設定する
・最後に賃料を下げる
etc.
賃料下げは最後の最後です。管理会社はお気軽に言ってきますが、ホイホイ乗ってはいけません。
出口価格に大きく影響が出ます。
厳しい言い方になってしまいましたが、不動産投資、特にワンルームマンション投資は簡単に考えていらっしゃる方が大勢参入されていますので、敢えてこのような言い方にさせていただきました。お気を悪くされたなら、ご容赦ください。 -
ご相談内容拝見致しました。
オーナーからすると頭が痛い案件ですね。
お気持ちお察し致します。
突然の退去連絡については、致し方ないとは思います。
前オーナーは「きれいに使用されている」という認識で居たのだと思います。
管理会社については、内容からすると途中から管理会社に委託したんですね。
残念ながらその様な食い違いはそれなりに有りうる事と思います。
原状回復費用の一部を拒否されたとの事ですが、どの様な修繕内容だったのでしょうか?
原状回復は、ご存じの通り国交省のガイドラインに沿ってその請求を行いますが
あくまでガイドラインの為、法的な強制力は無いのが現状です。
仲介会社と管理会社は同じ会社でしょうか?
仲介会社は現況有姿というより他ないと思います。
重要事項説明にご署名ご捺印されている以上、ご自身で前オーナーや管理会社や仲介会社に何かを請求する事は難しいと思います。 -
ご相談を拝見しました。オーナーチェンジ物件の購入は、媒介する業者のレベルによって思わぬトラブルが発生する場合があります。
目的が前オーナーや不動産会社、管理会社への損害賠償請求とのことですから、本件は弁護士案件となります。しかし、見解について知見の及ぶ範囲で回答します。
オーナーチェンジ物件は入居中のため内見ができません。そのため契約前には、管理会社の修繕記録や入居時の写真、可能であれば現状状況報告書を入手して状態を推察するのが基本です。今回はそのいずれもがなされず、前オーナーによる「きれいに使用されている」との言葉を信じ、かつ現状有姿渡しで契約しています。その点については確認不足として、相談者様に過失割合が生じるでしょう。
しかし、主張が認められる可能性はあります。まず、契約原則の自由に基づき契約不適合責任を認めない(現状有姿渡し)との契約は有効ですが、それは錦の御旗ではありません。前オーナーが「きれいに使用されている」と意見したとのことですから、物件の状態について虚偽の説明や重要な事実の隠蔽があったとして、損害賠償請求できる可能性はあります。ただし、この場合の立証責任は相談者様にありますから、証明できるかが争点です。
次に管理会社が「入居者との契約は前オーナーとのもので、詳細は把握していない」と回答したとのことですが、オーナーチェンジを契機に管理会社を変更したのでしょうか?そうではないとすれば、賃貸人入居前の状況写真や物件状況記録が残されているはずです。したがって、国土交通省が制定した「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に基づき、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧の判定ができるはずです。それを把握していないのは職務怠慢だと言えるでしょう。これについて責任追及できる可能性があります。
最後に媒介業者に対する責任追及ですが、先述したように現状有姿渡しは錦の御旗ではありません。勘違いしている媒介業者はよくいます。媒介業者には物件の状態や賃貸借契約の内容、修繕履歴などについて正しく説明を行い、契約締結前までに契約の意思表示に影響を及ぼす重要な事項について説明する義務があります。裁判例でも現状有姿渡しの見解は前提条件により変化しますが、本件は責任を追及できる余地があるでしょう。
ただし、前オーナー、不動産会社、管理会社に対する損害賠償請求が認められても、過失相殺があることからそれほど高額にはならないでしょう。したがって、提訴しても弁護士費用等で赤字になる可能性があります。さらに訴訟に要する手間や時間、費用などを勘案すれば、高い勉強料だったと諦めるのが得策かもしれません。
まずは売買契約書、賃貸借契約書(写しでも可)、現況写真、原状回復費用見積もりなどの疎明書類を準備して、弁護士に相談されてはいかがでしょうか?
以下の記事もよく読まれています
-
30代 女性
- 投資
-
- エリア
- 東京都千代田区
-
- 投稿日
- 2019/05/28
- [3回答]
3476 view
離婚をします。ローン完済済みのマンションは財産分与の対象ですか?
結婚前に夫名義でローンを組んだマンションについて、結婚期間中にローンを完済した場合に妻は財産分与を主張できますか?
3476 view
-
30代 男性
- 投資
-
- エリア
- 大阪府吹田市
-
- 投稿日
- 2025/06/21
- [3回答]
202 view
民泊禁止と知らず購入してしまった
吹田市で投資用に購入した中古マンションを民泊として運用しようとしたところ、管理規約に「宿泊を伴う利用禁止」との記載があり、即中止を求められました。 不動産会社は「用途自由」と説明していたため、完全に見落としていました。 今さら「やめてください」と言われても…。完全に不動産会社の不手際では、と思い近々連絡する予定ですが、 具体的にどう責任をとってくれるのか見当がつきません。 管理組合の規約はそんな簡単にはひっくり返りませんよね? 民泊として運用したいと不動産会社には当初から伝えていました。 管理規約まで確認していると思っていたのですが。
202 view
-
30代 女性
- 投資
-
- エリア
- 千葉県船橋市
-
- 投稿日
- 2024/09/17
- [4回答]
1086 view
夫が独身時代に購入したワンルームマンション
夫がワンルームマンション投資をしています。 独身時代に購入したもののようですが、家賃保証や修繕積立金諸々の出費があり毎月1万円ほどの赤字で、これに固定資産税などがあると更にマイナスの状態です。 立地は都内の駅近で良いようなのですが、実際赤字なので手放してほしいと何度も伝えていますが納得してくれません。主人曰く、今は赤字だけど今後家賃の値上げをする予定なのでプラスになるはずと言って聞きません。 どうしたら納得してくれるでしょうか。 それとも、実際に投資を続けた方がプラスなのでしょうか。
1086 view
-
40代 男性
- 投資
-
- エリア
- 大阪府大阪市旭区
-
- 投稿日
- 2024/10/24
- [2回答]
756 view
間取りが違う。仲介業者に非はないのか。
昨年オーナーチェンジ物件を購入しました。 しかし、入居者の退去後に間取りが当初説明されていたものと異なっていることが判明しました。 リビングの広さが大きく異なり、賃貸に出す際、影響が出てしまいそうです。 このような場合、仲介業者の過失にはならないのでしょうか?
756 view
-
20代 男性
- 投資
-
- エリア
- 千葉県市川市
-
- 投稿日
- 2025/01/15
- [1回答]
311 view
不動産クラウドファンディングの収益は確定申告が必要ですか?
初めて不動産クラウドファンディングをやりました。 ここでの収益は給与所得以外の所得になりますか? 確定申告が必要な場合、いくらから申告対象になるのか知りたいです。 ちなみに匿名組合型でのクラウドファンディングです。
311 view
-
40代 男性
- 投資
-
- エリア
- 福岡県久留米市
-
- 投稿日
- 2024/08/05
- [0回答]
706 view
最近J-REITへの投資を始めました。
最近J-REITへの投資を始めました。分配金や売買益に関する税金について、いくつか疑問があります。 まず、分配金にかかる税金は確定申告が必要なのでしょうか?特定口座(源泉徴収あり)で保有していますが、追加で手続きは必要ですか? また、複数のJ-REITに投資していますが、それぞれの分配金や売買損益を個別に管理する必要がありますか?それとも、一括で計算できるのでしょうか? さらに、長期保有による税制優遇はあるのでしょうか?株式投資のような少額投資非課税制度(ニーサ)の対象になるのかも知りたいです。 J-REITの税金に関する基本的な仕組みや、効率的な節税方法があれば教えていただきたいです。初心者にも分かりやすい説明をお願いします。
706 view
-
40代 男性
- 投資
-
- エリア
- 神奈川県横浜市鶴見区
-
- 投稿日
- 2024/02/13
- [3回答]
862 view
マンション投資に関心を持っていますが、金利の上昇や人口の減少といった要因がリスクとして挙げられています。
マンション投資に関心を持っていますが、金利の上昇や人口の減少といった要因がリスクとして挙げられています。 節税効果はあるものの、将来的なリスクを考えると今から始めるのは適切でしょうか? また、具体的なリスクヘッジ策はありますか?例えば、地域選定や物件の特性に注目することで、リスクを抑えることができるのでしょうか?
862 view
-
40代 男性
- 投資
-
- エリア
- 東京都中央区
-
- 投稿日
- 2025/08/20
- [0回答]
26 view
冬季の空室率と修繕費で赤字続き
観光需要を見込んで軽井沢に別荘型賃貸物件を購入しましたが、オフシーズンは予約がほぼ入らず収入ゼロ。冬場は水道管凍結による破損や暖房設備の故障が相次ぎ、修繕費が想定を大きく上回っています。さらに近隣には新築コテージやホテルが次々と開業し、稼働率は下降傾向。景観条例による外装修繕義務もあり、維持費の負担は増える一方です。ローン返済と固定資産税を考えると、このまま保有すべきか早期売却すべきか判断がつかず、出口戦略を急ぎ検討しています。
26 view
-
30代 男性
- 投資
-
- エリア
- 東京都品川区
-
- 投稿日
- 2025/02/27
- [1回答]
316 view
京都で投資用物件の売り出しが増えているのはなぜか?
関東圏で数件不動産を所有している者です。 京都で投資用物件の売り出しが増えた理由ですが 不動産価格のピーク感から売却を考える投資家が増えているのか、 あるいは賃貸需要の低下・管理費の高騰などが背景にあるのか。 分かる方はいらっしゃいますか? 是非、専門家の皆様からの回答をいただきたいです。
316 view
-
50代 男性
- 投資
-
- エリア
- 東京都港区
-
- 投稿日
- 2025/08/20
- [1回答]
47 view
インフレで貯金の価値が減る不安
私は60歳目前、30年以上かけて定期預金と普通預金で合計3200万円を貯めました。これまで投資は一切せず「元本が減らないこと」が最優先でした。しかし昨年から食品や光熱費が急騰し、同じ買い物でも1万円札がすぐ消えていく感覚があります。銀行金利は0.002%とほぼゼロ。ニュースでは「インフレ率が3%を超える」と聞き、単純計算で年に約100万円分、資産価値が減っているような不安を覚えます。老後の生活費や将来の介護費用を考えると、このまま現金だけを持ち続けることが本当に安全なのか、自信がなくなってきました。ただ不動産投資は未経験で、損をするのが怖く、一歩踏み出せずにいます。元本を減らさずに価値を守る方法を知りたいです。
47 view
はじめまして、イエステーション博多店 ㈱コムハウス 角田と申します。
オーナーチェンジ後の状況について、売主や関係者に何か請求できるかどうかは、
以下に内容を整理させて頂きましたので、参考にされて下さい。
1. 売主(前オーナー)への責任追及
重要事項説明の不備
重要事項説明書や売買契約書に記載されていない事実や不十分な説明があった場合、
契約不適合責任を問える可能性があります。
例:物件の損傷状態が事前に知らされていなかった。
対応:説明書類を精査し、記載内容と実際の状態に相違がないか確認が必要です。
契約内容の精査
売買契約に「現況有姿」条件があっても、悪意のある隠ぺいがあった場合は責任追及を問える可能性があります。専門家(弁護士など)に相談し、売主への請求が妥当か確認しましょう。
2. 入居者の原状回復費用について
入居者との契約確認
原状回復費用についての契約条件を確認してください。
前オーナーとの契約書が引き継がれているため、その内容に基づき請求する必要があります。
管理会社の対応不足
管理会社が前オーナーとの契約内容を把握していないことは問題です。管理会社に再度書面で説明責任を求め、契約情報を確認しましょう。
3. 不動産会社への責任追及
説明義務違反
不動産会社が物件や契約内容に関する十分な説明を怠った場合、民法上の瑕疵担保責任や説明義務違反を問える可能性があります。重要事項説明書に入居者の情報や物件状態についての不備がないか確認しましょう。
4. 行動
専門家に相談する
不動産トラブルに詳しい弁護士や宅地建物取引士に相談し、具体的な対応を決める。
書面での通知を送付する
売主、不動産会社、管理会社に問題を指摘し、補償や説明を求める文書を送付。
協議や交渉を進める
合意に至らない場合、弁護士を通じて法的手段を検討。
【まとめ】
ご自身で対応を進める前に、専門家の意見を求めることをお勧めします。
また、あくまでも客観的なアドバイスとさせて頂きます。
以上、参考にして頂ければ幸いです。