不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/06/07

    お気持ちはよく分かります。

    築20年なのに報告書を見ると問題らしい問題が見当たらないと、
    「本当にちゃんと見たのかな?」と思ってしまいますよね。

    ただ、まず前提として、ホームインスペクションは第三者の建築士などが実施するものです。

    普通に考えれば、都合の悪いことを意図的に隠したり、
    問題があるのに「問題なし」と記載したりすることは考えにくいです。

    もしそのようなことをすれば、その検査会社自身の信用問題になります。

    ですので、「売主が依頼したから信用できない」とまでは考えなくて良いと思います。

    一方で、「絶対にすべてを信じて大丈夫か」と言われると、そこも少し違います。

    ホームインスペクションは万能ではありません。

    壁の中や床下の全てを壊して調べるわけではありませんし、調査範囲にも限界があります。

    また、人が行う調査ですので、見る人によって多少評価が変わることもあります。

    極端な話をすれば、人間が行う以上まったく忖度が存在しないと言い切ることもできません。

    ただ、少なくとも偽造された書類でもない限り、
    調査結果そのものは真面目に作成されているケースがほとんどです。

    むしろ私が気になるのは別の部分です。

    築20年で状態が良い家は実際に存在します。

    定期的にメンテナンスをしている。

    雨漏り対策をしている。

    外壁や屋根を適切に手入れしている。

    そういうお住まいは、築年数以上に状態が良いことも珍しくありません。

    報告書がきれいだから怪しいと考えるより、「今まで大事に住まれていた家なのかもしれない」
    という見方もしてみる価値はあると思います。

    また、売主がインスペクションを実施しているということ自体は、個人的にはプラス材料です。

    何も調査せずに売り出すこともできる中で、あえて費用をかけて調査しているわけですから。

    さらに既存住宅売買瑕疵保険などの保証が付いているのであれば、安心材料は増えます。

    そして、ご質問の「買主側で再度インスペクションを依頼したら失礼か」ですが、
    まったく失礼ではありません。

    数千万円の買い物です。

    心配ならご自身で確認するのは当然のことです。

    実際に買主側で追加のインスペクションを行うケースもあります。

    売主側の報告書を参考資料として見たうえで、自分でも確認したいという姿勢はごく自然です。

    私なら、まず既存の報告書をしっかり確認する。

    そのうえで気になる点が残るなら、自費で追加インスペクションを依頼する。
    という流れをおすすめします。

    家を買う時は「信用するか疑うか」の二択ではありません。

    確認できることは確認し、その上で納得して購入する。

    それが一番後悔の少ない進め方だと思います。

  • 私が回答します

    金澤 寿一郎

    株式会社tento

    • 30代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/06/08

    株式会社tentoの金澤と申します。
    ご相談内容拝見しました。


    一生に一度とも言える大きな買い物ですから、築20年の一戸建てに対して「本当に大丈夫かな」と慎重になり、報告書の綺麗すぎる内容に違和感を覚えるのは至極真っ当な感覚です。
    高いお金を払うのですから、少しの疑念も残したくないですね。


    結論から申し上げますと、売主側が実施したホームインスペクションを100%鵜呑みにする必要はありません。また、ご相談者様(買主側)の費用負担で、別の独立した業者に再インスペクションを依頼することは、不動産取引において全く失礼なことではなく、むしろ強くおすすめしたい防衛策です。
    なぜ売主側のデータだけでは不安なのか、理由と今後の賢い進め方を整理しました。


    1. 売主側のインスペクションに潜む「死角」
    売主様が嘘をついているわけではなく、制度や仕組み上、以下の理由から「問題なし」と出やすい傾向があります。
    ◼︎「売るため」の調査になりがち: 売主様が費用を出して依頼した業者であるため、心理的に「売買の邪魔をしない(重箱の隅をつつきすぎない)」ような、表面的な調査(目視中心など)で済まされているケースがあります。
    ◼︎調査範囲の限界: 通常のインスペクションでは、家具や荷物がある状態だと床下や小屋裏(天井裏)に進入してまで調べないことが多く、最も重要な「雨漏りやシロアリの根本的な被害」が見落とされている可能性があります。

    2. 自分(買主)で再インスペクションを頼むべき理由
    「あなたの味方」としての調査: ご自身が費用を払って雇うインスペクター(建築士)は、あなたの利益と安心のために家を厳しくチェックしてくれます。
    ◼︎購入後のトラブル防止: 築20年であれば、多かれ少なかれ経年劣化はあるのが普通です。もし重大な欠陥が見つかれば「修繕を条件に契約する」または「購入を見送る」という安全な判断が下せます。

    3. 不動産会社や売主様への「角が立たない」伝え方
    再調査を希望する際は、相手を疑っているというニュアンスではなく、以下のように伝えると非常にスムーズです。
    「売主様が事前に実施してくださった報告書も拝見し、大変安心いたしました。ただ、私自身が非常に心配性な性格でして、今後のリフォーム計画の参考にしたいという目的もあり、契約前に一度、私の負担でセカンドオピニオンとして調査を入れさせていただきたいのですが、ご調整いただけますでしょうか」


    【まとめ】
    この申し出を「失礼だ」と拒絶する売主様や不動産会社は滅多にいません。もし頑なに拒まれる場合は、それこそ「隠したい不都合な真実」があるサインと言えます。

    数十万〜数百万円の将来の修繕リスクを未然に防ぐためにも、まずは信頼できる「第三者のホームインスペクション業者」をご自身で探し、購入申し込み(買付)の条件として「インスペクションの実施」を盛り込む方向で進めてみませんか。


    ご相談者様が100%納得し、安心して暮らせるマイホームに出会えるよう、心から応援しております!
    参考になりますと幸いです。

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/06/08

    ご相談を拝見しました。

    相談者様から再度、インスペクションの実施を申し出ること自体は問題ありません。ですが、売主が応じるか否かは別の話である点にご留意ください。

    さて、インスペクションが信用できないとの話ですが、そもそもインスペクションは非破壊検査を伴わない現況調査に過ぎず、将来的な故障や不具合が発生しないことを保証するものではありません。

    ですが、専門的な知識と資格を有する第三者が調査したうえで、不具合や劣化の有無を判定するのですから、一定の安心材料にはなり得ます。報告書で特段の問題なしとされているのなら、よほど現所有者が適切なメンテナンスや管理を実施していた可能性があるでしょう。

    一方で、有資格者であっても経験やスキルによってチェックの精度に差があるのもまた事実です。

    したがって、売主の気持ちを害さないよう「安心だとは思いますが、念のため」と低姿勢でお願いしてみては如何でしょうか。

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所在地:品川区〇〇
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専有面積:72㎡
階数/総階数:8階/20階建
管理費・修繕積立金:25,000円/月
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