不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/07/30

    お気持ちはよく分かります。

    このようなケースは、「昔から通っている」という事実だけで、
    必ず通行を認めなければならないというものではありません。

    法的には、その方に地役権や囲繞地通行権などの権利があるのか、
    それとも前の所有者が単に好意で通行を認めていただけなのかで結論は変わります。
    登記に何も記載がないから権利がないと断言もできませんし、
    逆に「昔から通っていた」だけで権利が認められるとも限りません。

    そのため、まずは土地の状況を整理することが大切です。

    例えば、その畑へ行くための他の通路はあるのか、本当にその土地を通らなければ行けないのか、
    以前の所有者とどのような約束があったのかなど、事実関係を確認しておくことをおすすめします。

    もし将来そこへ家を建てる予定であれば、
    工事が始まってから「今まで通れていたのに」と話がこじれるより、
    早い段階で方向性を決めておいた方がお互い安心です。

    実務でも、このような問題は法律だけでは解決しないことが多く、
    近隣との関係も考えながら進めることになります。
    ただし、だからといって「昔からだから仕方ない」と曖昧なままにしてしまうと、
    将来売却や建築の際に思わぬトラブルにつながることがあります。

    現地の状況を確認したうえで、必要であれば土地家屋調査士や弁護士、不動産会社にも相談し、
    「どこまで認めるのか」「認めないのであればどう進めるのか」を
    早めに整理しておくことをおすすめします。

    こうした境界や通行の問題は、現場を見て初めて判断できることが非常に多い分野です。
    特に建築や将来の売却を考えているのであれば、後回しにせず、
    今のうちに確認しておくことが結果的に一番安心だと思います。

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