不動産のお悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/06/25

    奥林洋樹

    H.L.C不動産コンサルティング

    • 50代
    • 北海道
    • 男性
    • 専門家

    相談者様のご意見に得心しました。
    確かに、「売ること」にばかり意識が先行して、購入者へのヒアリンが疎かになっている営業マンは多いでしょう。

    私は仕事柄、営業研修の講師として不動産営業マンとロールプレイングを行いますが、およそ物件とは関係ない話ばかり熱心で(相談者様の指摘される住宅ローン控除や材料費の高騰、金利がこれから上昇するなどの話)辟易することがあります。

    購入検討者の方を見ていないのですね。

    日々ノルマに負われて余裕がないのかも知れませんが、同じような話をよく見聞きしますから業界全体の課題だと痛感いたします。

    さて、本題に入らせていただきます。

    まずご理解いただきたいのが「事業規模=営業マンの資質」ではないということです。不動産営業は企業に属していても個人事業主の傾向が色濃くでます。

    つまり会社を選ぶのではなく、営業マン個人を自ら選定するのです。

    企業HPや口コミサイトなどの情報を参考にする方法もありますが、いずれも信憑性が確保されるものではありません。

    そこで下記2つの方法が考えられます。

    ①いずれ良い営業マンに出会える日を夢に、様々な営業マンと接触を重ねていく。
    ②信頼できる方から紹介を受ける。

    ①は時期が読めないことから、お勧めは②です。信頼は連鎖しますから、少なくても紹介者の信用を損ねるような対応はされないでしょう。

    ただし、ご自身との波長が合うか合わないは重要ですから、紹介された営業マンだからと言って無理につきあう必要はありません。全幅の信頼が寄せられる営業マンと出会えるまで、出会いと別れを繰り返すことも必要です。

    信頼できる営業マンと出会えたら、その方に全てまかせましょう。

    他社の広告物件でも大丈夫なのか疑問に思われるかも知れませんが、媒介物件であればどの業者でも取り扱えます。売り担会社しか扱えないわけではありません。

    例外は新築物件など不動産会社が売主となっている場合ですが、条件次第ではそのような物件を取り扱うことも可能です。

    媒介物件の購入者を広く募集する観点から、媒介契約型式のうち専属及び専任については不動産流通機構が運営するコンピュータ・ネットワーク(レインズ)への登録が必須とされています。複数の不動産業者に同時に売り依頼ができる一般媒介については登録が義務とはされていませんが、他社に優位するため登録していることが多いのです。

    つまり、市場で流通している物件の大半は、会社規模などによらず不動産営業自身が検索し斡旋できるのです。

    つまり会社を探すのではなく、信頼がおける営業マン探しに尽力されるのが重要なのです。

以下の記事もよく読まれています