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REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/08/20

    利根川 諒志

    マンションリサーチ株式会社

    • 30代
    • 東京都
    • 男性
    • マンションナビ運営メンバー

    ペアローンを組んでいる状態での離婚は確かに複雑な問題ですが、
    適切な対処法を取ることで解決は可能です。以下に、最善の解決策をご提案します。

    【ペアローン解消の主な選択肢】
    1. 住宅の売却
    最もシンプルで揉めにくい選択肢は、共有財産である住宅を売却することです。売却益をローン残債の返済に充て、余剰金があれば分配します。この方法なら、両者の金銭的な繋がりを完全に断ち切ることができます。

    2. ローンの一本化
    どちらかが住宅に住み続けたい場合は、ローンの一本化を検討しましょう。

    免責的債務引受:
    住宅に住み続ける側がもう一方の債務を引き受けます。金融機関の審査が必要ですが、審査に通れば最も簡単な方法です。

    借り換え:
    現在のローンを完済し、新たに単独でローンを組み直します。金利の見直しも可能なため、返済条件が改善される可能性もあります。

    【具体的な対処手順】
    ①まず冷静に話し合い、どちらが住宅に住み続けるか、または売却するかを決定します。
    ②不動産業者に相談し、現在の住宅の評価額を確認します。
    ③金融機関に現在のローン残高を確認し、今後の対応について相談します。
    ④住宅を売却する場合は、複数の不動産業者から査定を受け、最も有利な条件で売却を進めます。
    ⑤ローンを一本化する場合は、住宅に住み続ける側の収入や信用力を考慮し、金融機関と交渉します。
    ⑥弁護士や専門家のアドバイスを受けながら、離婚協議書にペアローンの処理方法を明記します。

    【注意点】
    ・ローンの一本化には、引き受ける側に十分な返済能力が必要です。
    ・売却する場合、ローン残債が売却価格を上回る可能性もあるため、事前に確認が必要です。
    ・離婚後も連帯保証人の関係が続く場合があるため、できる限り早期に解消することが望ましいです。
    ペアローンの解消は複雑な問題ですが、専門家のアドバイスを受けながら冷静に対処することで、最適な解決策を見出すことができます。両者の将来を見据えた上で、最も適切な選択をすることが重要です。

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