不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

その他
60代
男性
エリア

和歌山県和歌山市
投稿日

2024/12/28
更新日

2025/01/15
［2回答］

249 view

特定空家等に該当する空き家の有効活用について

来年定年退職を迎えます。
実家は地方にあり、両親が亡くなってから10年以上空き家状態です。
最近、市役所から「特定空家等」に該当する可能性があるという通知が来ました。固定資産税が高額になるかもしれないと聞いて、非常に困っています。
実家は築50年の木造2階建てで、庭付きの敷地面積は300m²です。屋根の一部が傷んでいて、庭も雑草が生い茂っています。
売却も考えましたが、地域の不動産価値が低く、買い手がつきそうにありません。賃貸に出すにしても、大規模な改修が必要で、退職金をつぎ込むことになりそうです。
一方で、実家には思い出がたくさんあり、できれば何らかの形で維持したいという気持ちもあります。将来的には週末を過ごす別荘として使えたらいいなとも考えています。
固定資産税の負担を軽減しつつ、実家を維持する方法はないでしょうか？「特定空家等」の指定を避けるための対策や、固定資産税の優遇措置を受けるための条件など、具体的なアドバイスをいただけると助かります。
また行政の支援制度などについても、もし情報があれば教えていただきたいです。

私が回答します
佐脇孝明

株式会社サワキタ不動産
- 60代
- 千葉県
- 男性
- 不動産会社
投稿日

2025/01/15
地域の土地の評価が低いという事は、賃貸需要自体少ないことでもあります。周囲に賃貸物件はありますか？入居されていますか？
また、ファミリー物件は平均的な入居期間が4年ぐらい、戸建てになると10年ぐらい入居があるかもしれません。別荘として利用はかなり先になると考えたほうがいいでしょう。

また、屋根に痛みがあるという事ですが、一般に人が見てわかるレベルだと、傷みがかなり進んでいる可能性があります。屋根材の下には防水シートがあり2段構えで防水機能を果たしていますが、それぞれ耐用年数があります。取り壊しも費用がかかりますので、必要経費と考えて修繕の見積もりをしてみてはいかがでしょうか。優先順位は屋根、ついで外壁です。
私が回答します
奥林洋樹

H.L.C不動産コンサルティング
- 50代
- 北海道
- 男性
- 専門家
投稿日

2024/12/28
ご相談を拝見しました。

特定空家等に関する書面が届いたのなら猶予はありません。速やかに自治体へ連絡すると同時に建物の修理や庭の草刈り、防犯対策の強化などを行い、周辺へ及ぼしている悪影響を改善する必要があります。また、改善後も定期的に訪れ適切に維持管理する必要があります。

不動産価値が低いと言及されていることから、おそらく固定資産評価も低いのでしょう。詳細が記載されていませんが、現状、固定資産税は評価額の1.4％、都市計画税は0.3％で課税されていると思います。

この額をそれ以下に下げる方法はありません。

管理不全空き家とみなされれば固定資産税額は最大6倍まで引き上げられますから、まずは適切な維持管理を約束して特定空き家の指定を回避することに専念したほうが良いでしょう。