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REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/10/26

    はじめまして、イエステーション博多店・箱崎店 ㈱コムハウスの角田と申します。

    とても現実的で、いま全国のタワマンや大規模マンションでも同じような問題が起きています。
    「駐車場空き → 収入減 → 管理費補填を全戸で」という提案は一見公平に見えても、
    車を持たない住民にとっては不公平な負担に感じられるのはもっともです。

    あなたの立場(非車所有者)から、理性的かつ効果的に意見を述べるための
    考え方と戦略をまとめました。

    1. 問題の本質を整理
    駐車場収入は、多くのマンションで「管理費の一部を補う副収入」として組み込まれています。
    しかし、利用者が減ると共益費の穴埋めが必要になる構造的問題が生じます。

    つまり、これは
    「車の有無」ではなく、「管理組合がどのように財務を設計するか」の問題でもあります。

    2. あなたの立場からの合理的主張ポイント
    単なる「反対!」ではなく、建設的・公平性の観点から反論するのが効果的です。

    (1)「利用者負担の原則」を明確に訴える
     駐車場の維持管理費や収益変動を全戸均等に負担させるのは、
     利用の有無に関係なく課金する仕組みになってしまう。
     共用部とはいえ、駐車場は実質的に「特定利用施設」として扱うべき。
     → これにより、「利用者が支払うのが筋」という原則を打ち出せます。

    (2)「管理組合の財務見直し」の提案として建設的に
     反対意見を言うだけでなく、代替案を提案すると議論で支持を得やすいです。

     例:駐車場の賃料設定の見直し(需要減少に合わせて柔軟に値下げし、稼働率向上を狙う)
       外部貸出(近隣オフィス・商業施設・来客向けに貸す)
       駐車場の一部をバイク・自転車・EV充電スペースなどに転用
       管理組合の予備費や修繕積立金から一時的に補填し、恒久的対応を議論する期間を設ける
     → 「公平性と持続可能性を両立する」視点で話すと、非車所有者にも理解を得やすくなります。

    (3)「ブランド維持 vs 負担公平」のバランスを指摘
       タワーマンションの魅力は共用施設の豊かさだが、その維持費をどう公平に分担するかが今
       後の価値に直結する。
       特定の層(車非所有者)に不公平感が残れば、
       長期的には住民の分断や売却価格への悪影響にもつながる。
      → 「資産価値を守るためにも公平な仕組みが必要」と訴えると、
       車所有者からも共感が得られやすいです。

    3. 意見の伝え方(総会・アンケートなどで)
    口調や構成を少し工夫すると、感情論に見えず、非常に説得力が上がります。

    4. 最終的な「着地」パターンとして多いもの
    他のマンション事例では、次のような落としどころになることが多いです:
    〇一時的な全戸補填:1〜2年だけ全戸で一律負担、その間に利用促進策を実施 感情的対立を回避
    〇利用者負担+外部貸出:利用料値下げ+外部契約解禁 実務的で収益改善効果も
    〇共用施設再配置:駐車区画の一部を別用途(EV充電・バイク置場など)に転用 将来需要に対応

    ※まとめ
    公平性:駐車場は特定利用施設 → 利用者負担が原則
    建設的提案:外部貸出・料金見直し・一時補填など代替案を提示
    トーン:感情的反発ではなく「資産価値と公平性の両立」を重視

    以上、参考になれば幸いです。

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