不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/10/23

    はじめまして、イエステーション博多店・箱崎店 ㈱コムハウスの角田と申します。

    地方都市(特に 福岡市・博多圏あたり)で「マンションか戸建てか」を迷われているということで、現状、条件、将来のライフプランを踏まえて整理してみましょう。ご夫婦で意見が分かれておられるとのことで、お互いの軸・メリット・デメリットを可視化することで、選びやすくなると思います。両方の選択肢を「ライフ」「コスト」「資産性・売却性」の観点から比較してみましょう。

    以下、マンションと戸建てのそれぞれ「強み・弱み」を整理します。

    ■ マンション(新築・駅近~20分圏)
    〇メリット
    駅近・交通利便性が高い:通勤・通学・買物・バス/電車アクセスが良ければ魅力。
    将来の売却を考えた際、利便性の高い立地・駅近・築浅であれば資産性が比較的有利。例えば、福岡市内でマンションの売却相場が上昇傾向というデータもあります。設備・管理が整っていることが多く、共用施設(エントランス、宅配ボックス、セキュリティなど)が充実していれば暮らしやすい。マンションであれば「庭付き」「駐車2台」など戸建てで可能なことが制限されることもありますが、その代わり動線・掃除・維持の手間が少ないケースもあります。

    〇デメリット
    管理費・修繕積立金など月々のランニングコストが掛かる(ご指摘のように毎月2万円以上となるケース)。建物・共用部の老朽化・修繕リスクがあり、築年数が経つほど管理体制・修繕状況・建替えリスクなどが資産性に影響します。例えば、福岡県ではマンションストック数が増え、建替え・維持管理が課題になってきているというデータもあります。庭付きや駐車2台確保という点では制限が出ることが多い。売却時に「専有面積」「階数」「管理状況」「住戸条件」「立地」が大きく影響し、立地が少しでも劣ると売却価格に影響が出やすい。例えば福岡市の中古マンション成約価格データでは、築24年で専有62㎡で約2,736万円という事例も出ています。

    ■ 戸建て(郊外・駐車2台付き)
    〇メリット
    駐車2台付き・庭付きという暮らしの豊かさ・可変性(お子さんが増えても庭で遊べる、駐車・自転車・物置スペースなど使いやすい)という点ではかなり魅力。土地の価値が残る傾向があります。建物部分が老朽化しても、土地は価値を維持・上昇する可能性があります。例えば:「戸建ては土地の価値に耐用年数はない」などの指摘。管理費・修繕積立金のような「毎月定額コスト」がない(ただし“自分で修繕を積み立てる必要”という意味でのコストは発生)ため、月々の固定費が抑えられる可能性があります。郊外で価格が少し抑えられているという条件であれば、マンションより割安で駐車2台+庭付きが手に入るのは魅力。

    〇デメリット
    郊外で駅から距離がある・電車20分以内という条件を維持しながら駐車2台付き+庭付きというと、マンションより立地条件でやや劣る可能性があります。駅アクセス・バス便・生活利便施設までの距離を要チェック。修繕を自分で用意・管理する必要があり、例えば屋根・外壁・床下・設備更新など“まとまった支出”が今後出てくる可能性があります。ゴミ捨て・地域ルール・自治会負担・駐車場・除草・庭の手入れなど「自分でやること」が増える可能性があります。将来、売却を考えたときに「土地が売りやすい立地か」「周辺の住宅需要が続くか」「駅アクセス・バス便・子育て環境が維持されるか」などの条件を見なければなりません。郊外で“駅20分+庭付き”という条件を保ちながらも需要があるか、という観点は要検討です。

    それらを踏まると、例えば「駅近20分圏で新築マンション4,500〜5,200万円」というのは、利便性を考えると資産性もある可能性が高い一方、購入時点・運用時点でのコスト(管理費・修繕積立金・購入価格の負担)も重くなります。対して「郊外戸建て3,800〜4,200万円(駐車2台・庭付き)」というのは、暮らしやすさが高いですが、立地・アクセス・将来の売却市場がマンションほど“駅近”という強みではない可能性があります。

    〇考えるべき “優先順位” と “シナリオ”
    ご夫婦で意見が分かれているので、「どちらを重視するか」という軸を整理してみましょう。

    ①ライフスタイル重視(暮らしやすさ)
    駐車2台+庭付きでゆったり生活したい(戸建て)
    子どもを考えると庭で遊ばせたい・車2台あると来客・両親・荷物移動も安心
    毎月の管理費に縛られたくない・庭の手入れも楽しめるなら戸建て
    →この軸が強ければ、郊外戸建てが魅力的

    ②資産性・売却のしやすさ・利便性重視
    駅近・通勤・通学・買い物・公共交通アクセスがいい(マンション)
    将来売るときに「駅●分」「築浅」「管理状態良好」が評価されやすい=資産性重視
    月々のランニングコストを抑えたいではなく、むしろ“将来価値”を重視
    →この軸が強ければ、駅近マンションが魅力的

    ③コスト・将来の変動リスク重視
    管理費・修繕積立金が永続的にかかる(マンション)
    戸建ても修繕・メンテナンスのリスクあり(外壁・屋根・設備)
    決める前に「年間の維持コスト・10年後・20年後の修繕計画」を想定しておく
    売却マーケットが将来どうなるか(人口動向・交通インフラ・エリアの魅力維持)を想像
    シナリオを仮定しておく
    子どもが1人+将来2人…庭があったら楽しそう、駐車場2台あれば便利。
    5年以内に転勤や引越し可能性の有無(地方都市とはいえ、学校・職場・家庭事情で変わる可能性)を考える。売却を5〜10年後に考えるなら立地・流動性を重視。年齢やライフステージが変わっても住み続ける可能性が高いか、将来売却する可能性があるかを検討。

    〇私見として:どちらが「将来的な売却のしやすさ」を含めて有利か
    私の見解として、提示された条件(博多駅から電車20分圏・価格帯・収入・自己資金など)からすると、 マンションを選ぶ方が“売却しやすさ”という観点ではやや有利 と感じます。理由としては:
    駅20分圏という利便性が強い。利便性の高い立地は資産性が維持されやすい。有利な立地・築浅・面積が確保されれば比較的買手が見つかりやすいといえます。

    ただし、これはあくまで「売却を前提にするなら」という視点です。暮らしやすさ・生活満足度・家族の将来という視点では、戸建てにも大きな魅力があります。なので、結論としては「どちらか一方が絶対的に良い」というよりも、「どちらを優先するか(ライフ重視か資産重視か)」をご夫婦ですり合わせることが重要です。

    ☆ご夫婦で議論すべきポイント・チェックリスト
    最後に、以下を夫婦で改めて話し合わせておくと良いです。

    ①立地条件の明確化
    駅から徒歩/バスアクセス・電車20分以内を本当に維持できるか。
    郊外戸建てでは“20分以内”が守られるか、通勤・通学・買物利便はどうか。

    ②周辺環境(学校・スーパー・病院・子育て施設)はどうか。

    ③将来のライフプラン
    子ども1人+将来2人まで考えるか。庭・駐車場2台があると何が変わるか。
    10年・20年後も住む可能性が高いか、それとも転勤・引っ越しの可能性があるか。
    高齢になったときのメンテナンス・手入れのしやすさ(戸建てでは庭・駐車場・外回りメンテが増える)を考える。

    ④コスト・維持管理
    マンション:管理費・修繕積立金を将来ずっと払うことを受け入れられるか。
    戸建て:将来、屋根・外壁・設備更新などまとまった修繕コストが出る可能性を積み立てられるか。固定資産税・駐車場2台維持コスト・庭手入れコストなどを見積もる。

    ⑤売却・資産性の観点
    マンション:築10年・20年後の価値減退リスク、管理体制・建替えリスクを理解する。
    戸建て:土地の価値が残るが「駅からの距離」「地域需要」「築年数・設備」の影響を考える。
    エリアの将来性(人口増/減・交通インフラ・市街地の拡大縮小)を考慮。
    「10年後に売る可能性」を想定するなら、買手ニーズの高い条件(駅近・築浅)を可能な限り確保。

    ☆妥協点・ハイブリッド戦略
    妥協可能な点は何か(駅から徒歩+αで良い、駐車1台でも良い、庭は小さくても良いなど)。
    両者の中間的な物件を探す(例:駅から少し離れたマンションで駐車2台可・または少し郊外の戸建てで駅アクセス良し)という選択肢も。将来売却を強く意識するなら、購入時点から“売りやすい条件”を意識して物件を選ぶ。

    ☆結論と私のおすすめ姿勢
    おすすめの姿勢としては: まずご夫婦で「ライフスタイルとして何を最も重視するか」を明確に共有すること。利便性・快適性・将来性・コストのどれを重視するか。その上で、もし将来「売却を視野に入れて資産性を重視」するなら、駅近マンションという選択がやや優位だと思います。
    一方で、「暮らしやすさ・庭・駐車2台・将来子ども+遊び場・郊外の静かな住環境」を重視するなら、戸建ても十分魅力的です。もし私が選ぶなら、「駅から徒歩圏のマンション」または「駅20分以内・駐車2台・庭付き戸建て」のどちらかで、将来売却可能性を考えて物件選びを慎重にする、という方針をとります。例えば、「郊外戸建てを選ぶなら、駅アクセス・子育て環境・将来の需要を綿密に確認する」ことが鍵です。最後、購入後の支出・維持コスト・メンテナンスプランまで見据えておくことが非常に重要です。

    以上、参考になれば幸いです。

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/10/06

    ご相談を拝見しました。

    戸建てかマンションかは誰しも悩む問題ではありますが、どちらにもメリット・デメリットがあります。再販性を勘案すれば、一般的にマンションの方が有利となるケースは多い一方で、戸建ては庭や駐車スペースなど、集合住宅では得られない自由な生活が享受できます。結局のところ、何を優先されるかによって選択肢は異なります。

    再販性や維持管理のしやすさを重視されるならマンション、開放感やプライバシーを重視するなら戸建てと理解して、ご自身や家族のライフスタイルに照らして慎重に判断されると良いでしょう。

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管理費・修繕積立金:25,000円/月
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