不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金澤 寿一郎

    株式会社tento

    • 30代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/04/06

    株式会社tentoの金澤と申します。
    ご相談内容拝見しました。


    せっかくの新築完成を前に、ご家族の平穏を最優先に考え、別の場所への移住を決断されたとのこと。精神的にも非常にお辛い中、将来を見据えて冷静に状況を整理されていることに敬意を表します。まずは安心して過ごせる環境を整えることが、何より大切です。


    結論から申し上げますと、
    「居住用」が条件の住宅ローンにおいて、入居せずに他所へ住むことは原則として契約違反(一括返済の対象)となりますが、「やむを得ない事情」として銀行と事前交渉を行う道は残されています。


    ご質問いただいた5点について、実務的な観点からお答えします。
    ① 入居せずに住所変更は可能か
    法的な住民票の移動は可能ですが、銀行への無断報告は厳禁です。
    通常、融資実行時には「新居への住民票」の提出が求められます。
    これを提出しない、あるいは提出後すぐに転出したことが銀行に発覚すると、投資用への流用を疑われ、ローンの全額一括返済を求められるリスクがあります。

    ② やむを得ない事情として認められる可能性
    病気や精神的な体調不良による環境の変化は、正当な「やむを得ない事情」として考慮される可能性があります。
    診断書の活用: 医師の診断書があることは、単なる心変わりではなく「医学的に居住が困難である」という強い客観的証拠になります。
    ろうきんの特性: 営利第一の銀行に比べ、福祉的な側面を持つ「ろうきん」は、個別の事情に対して柔軟な相談に乗ってくれるケースが比較的多いです。(自身もろうきんでローンを組んでいます)

    ③ 住まない場合に取れる現実的な対応策
    「融資実行前(または直後)」に銀行へ正直に相談することが唯一の解決策です。
    相談の落とし所: 「一時的に療養のため別居するが、ローンは遅滞なく支払う」旨を伝え、融資の継続を認めてもらう交渉を行います。
    賃貸出しの禁止: 住宅ローンのまま「他人に貸す」ことは絶対にNGです。あくまで「空き家」として維持する前提での相談になるかと思います。

    ④ 家族3人で移動する際の注意点
    資金繰りの再確認: 可能であればご自身だけでなく第三者を交えた(ライフプランナー等)資金繰りの確認をされると安心できるかと思います。
    住宅ローン控除: 「本人が居住すること」が条件のため、住まずに住所を変更すると、税控除を受けられなくなる可能性が高いです。

    ⑤ 将来的に売却を視野に入れた場合の進め方
    もし「やはり住まない」と確信されているのであれば、「新築未入居」の状態で売却することが最も損失を抑える方法です。どう言う方向性になるにせよ、まずこの数字だけでも把握されておくと今後の動き方が変わってくるのかと思います。


    【まとめ】
    まずは無理に入居してご体調を悪化させる前に「主治医の診断書」を持って、ろうきんの担当窓口へ相談に行かれることを強くお勧めします。
    「隠さず、誠実に」が、銀行を味方につける最大のポイントです。


    ご家族が心穏やかに過ごせる場所が見つかるよう、心から応援しております。
    参考になりますと幸いです。

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/04/06

    まず前提として、今の状況はかなり大変だと思います。
    不動産やローンの話の前に、生活を立て直す判断を優先したいという感覚は間違っていません。

    その上で、現実的な話を整理しておきます。

    住宅ローン(特にろうきん含め多くの金融機関)は「本人が居住すること」が前提条件です。

    なので、
    ①入居せずに住所を移すこと自体は可能ですが何も言わずに進めるのはリスクがあります。

    ここで大事なのは「できるかどうか」ではなく「どういう理由で、どう説明するか」です。

    今回のように
    ・家族関係の問題
    ・精神的な体調面
    こういった事情は、実務上も「やむを得ない事情」として個別判断で認められる余地はあります。

    ただしこれは事前にきちんと金融機関に相談していることが前提です。

    なので結論としては

    ②やむを得ない事情として認められる可能性はある→ ただし自己判断で進めるのではなく、必ず事前相談が必要

    次に現実的な対応です。

    ③住まない場合の選択肢は大きく3つです

    ・一時的に空き家として保有する
    ・将来的に売却する前提で保有
    ・条件次第で賃貸に回す(※要相談・基本はハードルあり)

    ここで注意したいのは住宅ローンのまま自由に貸せるわけではないという点です。

    これも金融機関との調整が必要になります。

    ④ご家族で移動すること自体は問題ありませんが、
    ・住民票の扱い
    ・金融機関への申告内容
    ・今後の連絡先
    このあたりは必ず整理しておく必要があります。

    そして最後に売却の話です。

    ⑤将来的に売却を考える場合

    一般的には完成後に一度も住まずに売ることは可能です。

    ただし
    ・「未入居物件」としての扱い
    ・市場での見られ方
    ・ローンとの関係
    このあたりは個別に整理が必要になります。

    ここまでが物理的・実務的な話です。

    少しだけ本質的な話をすると、今回のケースは「不動産をどうするか」より「生活をどう立て直すか」が先にある状態です。

    無理に入居して状況が悪化するより、一度距離を取る判断は現実的だと思います。

    ただその上で、
    ・ローンの扱い
    ・今後の住まい方
    ・売却も含めた出口
    ここを整理せずに動くと、後で負担が大きくなります。

    見えない部分もあるので言い切れない部分はありますが、この手のケースは最初の動き方で、その後の選択肢が大きく変わる分野です。

    「できるかどうか」ではなく、「どう進めれば無理が出ないか」この視点で一つずつ整理していくのが現実的です。

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所在地:品川区〇〇
築年数:15年
間取り:3LDK
専有面積:72㎡
階数/総階数:8階/20階建
管理費・修繕積立金:25,000円/月
現在この物件に住んでいます。

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