不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

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    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/04/08

    正直、この状況は少し冷静に整理した方がいいです。

    まず前提として、価格は相場が決めるものではなく、最終的には売主様が決めるものです。
    不動産会社の査定もあくまで「売れやすいであろう目安」であって、正解ではありません。

    なので、5,280万円で出し続けるという判断自体は間違いではありません。

    ただし、今回のポイントはそこではなくて、「その価格でいつまでに売りたいのか」ここが明確になっているかどうかです。

    今の市場感でいうと、条件が合っていれば3ヶ月以内で動くケースが一つの目安です。
    もちろん物件や状況によっては半年近くかかることもありますが、3ヶ月反応が弱い場合は、何かしらズレている可能性が高いです。

    その中で今回の「4,200万円の類似物件」。

    事情がある売却とのことですが、買う側からすれば事情は関係なく“比較対象”になります。

    ここで大事なのは、
    ・なぜ1,000万円も差があるのか
    ・その差を説明できる要素があるのか
    これがあるかどうかです。

    例えば、
    ・階数や向き
    ・リフォーム状況
    ・管理状況
    ・売却条件(引渡し時期など)
    こういった明確な差があればまだ戦えますが、説明しきれない差であれば、価格としてはかなり厳しい位置にいるのが現実です。

    少し踏み込んで言うと、事情がある売却とはいえ、ここまでの価格差が出ると「そちらが基準」になってしまう可能性が高いです。

    さらに言うと、通常の仲介で4,200万円が出ているのであれば、5,280万円は相場から外れている可能性も考えるべきです。

    この価格差は、場合によっては我々業者が検討する「買取価格帯」に近い水準の話にもなってきます。

    なので判断としてはシンプルで、
    ① 時間をかけても5,280万円にこだわるのか
    ② 現実的なラインに合わせて早期成約を狙うのか
    このどちらを取るかです。

    個人的な感覚でいうと、「売れる価格」と「売りたい価格」は違うので、ここを分けて考えられるかがポイントです。

    そしてもう一つ。
    この状況で一番やってはいけないのは、理由が分からないまま時間だけ過ぎることです。

    価格を維持するのであれば、
    ・なぜその価格なのか
    ・どういう層に刺さるのか
    ・どう売り切るのか
    ここまで戦略として持っておく必要があります。

    逆にそこが曖昧であれば、一度しっかり市場とのズレを見直すタイミングだと思います。

    不動産は「出していればいつか売れる」ものではなく、“今の市場と合っているかどうか”で結果が決まります。

    今回のケースは、まさにそこを見直す分岐点に来ている状況です。

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