不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/06/22

    まず結論から言うと、現時点で慌てて2,150万円の買取を選ぶべき状況とは言い切れません。

    なぜなら、6か月で内覧が10組入っているからです。

    不動産は問い合わせすら来ない物件と、
    問い合わせはあるけれど決まらない物件では意味が全く違います。

    内覧が10組ということは、少なくとも市場から見向きもされていない物件ではありません。

    地域差はありますが、
    私個人の感覚では3か月で10組以上の内覧があると「需要はある」と判断することが多いです。

    その上で考えなければいけないのは、「なぜ10組見て決まらなかったのか」です。
    価格なのか。建物の状態なのか。立地なのか。競合物件との比較なのか。
    そこを分析しないまま買取へ進むのは少しもったいない気がします。

    一方で、買取価格2,150万円についてですが、これは極端に安い金額とも言えません。

    買取業者は購入後に利益を確保しなければなりませんし、
    リフォーム費用や保有コスト、販売リスクも負担します。

    そのため、仲介価格と数百万円の差が出ること自体は珍しくありません。

    今回の2,150万円という数字も、常識的に見て「あり得ない安値」という印象ではありません。

    ただし、だからといって今すぐその金額で手放すべきかは別問題です。

    仮に本当に買取業者が2,150万円で購入するのであれば、
    市場には少なくともその金額以上の価値があるということです。

    仲介であれば、そこに仲介手数料を払ったとしても、
    もう少し高い金額で売却できる可能性は十分あります。

    また、私が少し気になるのは担当会社の対応です。

    活動報告がほとんど来ていないとのことですが、売主としては、どこに広告を出しているのか。
    問い合わせは何件あるのか。内覧後にどんな感想が出ているのか。他社からの反響はあるのか。
    そういった情報を知る権利があります。

    それが見えないまま「買取にしませんか」と言われても、不安になるのは当然です。

    もし私なら、一度担当者にこれまでの反響分析を具体的に聞きます。

    その説明に納得できないのであれば、媒介契約の種類にもよりますが、
    仲介会社の変更も選択肢として考えます。

    実際、不動産会社が変わっただけで動き出すケースもあります。

    もちろん、半年売れないこと自体は決して異常ではありません。

    地域や価格帯によっては半年から1年かけて売れることも普通にあります。

    ですから、「半年売れない=失敗」ではありません。

    大切なのは、今の価格で売れる可能性があるのか、
    それとも市場が既に答えを出しているのかを見極めることです。

    現時点の情報だけで言えば、内覧10組という数字を見る限り、まずは反響分析をしっかり行い、
    必要であれば仲介会社の変更も含めて検討する価値は十分あると思います。

    その結果として買取を選ぶのであれば納得感がありますが、
    分析をせずに「半年経ったから買取」という判断は少し早いように感じます。

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