不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    福島

    関計株式会社

    • 40代
    • 大阪府
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/08/25

    ご相談内容拝見いたしました。

    結論から申し上げますと、どちらが良いかはお二人の「今後のライフプラン」と「現在の家計のゆとり」によって決まります。

    今回は、現在の変動金利の相場に近い【年利1.0%、借入額4500万円、返済期間35年、ボーナス払いなし】と仮定して、2つの返済方法を比較してみます。
    ※注意点:以下の計算は35年間金利が変わらなかった場合の目安です。変動金利の場合、途中で金利が変動すれば、それに伴って毎月の返済額や総支払額も変わる点にご注意ください。

    【1】元利均等返済(毎月の返済額がずっと一定)
    ・毎月の返済額:約12.7万円(ずっと一定)
    ・総支払額:約5,333万円(うち利息分は約833万円)

    【2】元金均等返済(毎月の返済額が徐々に減っていく)
    ・初回の返済額:約14.4万円(スタート時が一番高い)
    ・150回目(12年半後)の返済額:約13.1万円
    ・最終の返済額:約10.7万円(35年目)
    ・総支払額:約5,289万円(うち利息分は約789万円)

    ■ 2つの方法の比較と選び方
    スタート時の毎月の支払いは、元金均等返済の方が「約1.7万円」高くなります。一方で、35年間のトータルの支払額で見ると、元金均等返済の方が「約44万円」安く済みます。

    もし現在、毎月14.4万円のローンを支払っても家計に十分なゆとりがあり、少しでもトータルの利息を節約したい場合は「元金均等返済」が向いています。12年半後(150回目)には月々13.1万円まで下がり、後半になるほど負担が軽くなるのが最大のメリットです。

    逆に、最初から毎月の負担を12.7万円に抑え、今後のお子様の教育費や働き方の変化に備えて家計を安定させたい場合は「元利均等返済」をおすすめします。将来の予算が立てやすいため、多くの若いご夫婦はこちらを選ばれています。
    また、変動金利は将来金利が上昇し、返済額が増えるリスクがあります。そのため、元利均等返済で月々の支払いを抑え、浮いたお金を貯蓄して金利上昇時の余裕資金として備えるという考え方も非常に有効です。

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/08/25

    どちらが「正解」という話ではなく、
    ご夫婦が今後どういう生活をしていくかで選ぶものだと思います。

    元利均等返済は、元金と利息を合わせた毎月の返済額を基本的に一定にする方法です。
    一方、元金均等返済は、毎月返す元金を一定にして、そこに利息が加わるため、
    最初の返済額が大きく、徐々に返済額が下がっていきます。

    同じ借入額・金利・期間なら、
    元金均等返済の方が元金の減りが早く、最終的な利息負担は少なくなります。*
    その代わり、最初の返済負担は大きくなります。

    ただ、住宅ローンの場合、
    私は「利息が少ないから元金均等の方が得」とだけ考えない方がいいと思います。

    30代のご夫婦であれば、これから子どもができる、出産で一時的に収入が減る、
    育児や教育費が増える、車を買い替える、家の修繕費が必要になる、
    といったことも十分考えられます。

    例えば、今は夫婦ともに収入が安定していて元金均等の当初返済額を問題なく払えても、
    数年後に家計の状況が変わる可能性があります。

    逆に、子どもの予定がなく、収入にもかなり余裕があり、
    今のうちから元金をどんどん減らしたいというご家庭なら、元金均等を選ぶ考え方もあります。

    ですから、私ならまず「最初の返済額を無理なく払えるか」だけでなく、
    「5年後、10年後も無理なく払えるか」まで見ます。

    特に注意したいのは、
    元金均等の最初の返済額を見て「これくらいなら払える」と考えるのではなく、
    住宅ローン以外の生活費まで含めて考えることです。

    住宅購入後は、

    住宅ローン
    管理費・修繕積立金
    固定資産税
    火災・地震保険
    車があれば車関連費
    子どもができれば教育費
    将来の修繕費

    などが続きます。

    そのうえで、元金均等の「当初は高いけれど、徐々に下がっていく返済」と、
    元利均等の「毎月の返済額を抑えて一定にしやすい返済」
    を実際の数字で並べてみるのが一番分かりやすいです。

    また、金融機関によっては元金均等を取り扱っていない場合もありますし、
    返済方法を後から変更できない商品もあります。
    検討している銀行で確認しておいた方がいいでしょう。

    私なら、「どちらが得か」ではなく、
    「この先、家族の生活が変わっても住宅ローンを無理なく払い続けられるのはどちらか」
    で考えることをおすすめします。

    住宅ローンは35年など非常に長い付き合いになります。
    最初の利息を少しでも減らすことも大切ですが、
    返済方法を選ぶために家計を無理に合わせるのは本末転倒です。

    まず銀行に両方の返済予定表を出してもらい、現在の家計だけでなく、
    子どもができた場合なども含めてご夫婦で見比べてみるといいと思います。
    銀行側も返済方法ごとの試算を案内してくれるはずです。

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