不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/09/13

    ご相談を拝見しました。

    実務的には、売主が適合証明書を保有している場合には現物を引き渡す、そうでない場合は買主負担とするのが一般的です。 ただし、売買交渉の条件として売主側が費用を負担(あるいは折半)して発行を手配するケースもあります。

    築15年で省エネ基準を満たしている可能性がある物件は買主にとって魅力的ですので、まずは担当の不動産業者と相談しながら、成約に向けた条件調整のカードとして活用するのがおすすめです。

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/09/13

    省エネ基準適合証明書については、
    「住宅ローン減税に使うものだから売主が用意する」と決まっているわけではありません。

    今回のような築15年の中古戸建ての場合、買主が住宅ローン減税を受けるために、
    その住宅が省エネ基準適合住宅であることを証明する書類が必要になることがあります。
    現在の制度では、住宅省エネルギー性能証明書は売主名義でも買主名義でも利用できます。
    つまり、買主が購入後に取得することも制度上は可能です。

    また、この証明書自体は発行が義務付けられているものではありません。
    建築士などが住宅を調査して、省エネ基準を満たしていることを確認した上で発行するものです。

    ですから、今回の数万円の費用を誰が負担するかは、
    「本来売主が負担する費用」というものではなく、
    売買条件として売主・買主で決める話だと思います。

    実務的には、買主が住宅ローン減税を受けたいという理由で証明書を取得するのであれば、
    「買主側で取得してください」という条件でも特におかしくありません。

    一方で、売主側がすでに省エネ性能を証明できる資料を持っていたり、
    売却を有利に進めるために売主側で証明書を取得しておくという判断もあります。
    その場合は売主負担にすることもあります。

    私なら、まず「この家が本当に省エネ基準適合住宅として証明できるのか」を確認します。

    築15年だから対象外ということでもありませんし、
    逆に築15年だから当然対象になるということでもありません。
    必要な性能を満たしていることを証明できるかどうかが重要です。

    その上で、買主から「住宅ローン減税を使いたいので証明書が欲しい」と言われたのであれば、
    仲介会社として売主に「証明書を取得して売るのか、買主側で取得してもらうのか」を相談して、
    費用負担を含めて売買条件として整理すればいいと思います。

    売主としては、買主の住宅ローン減税のためだからといって、
    当然に数万円を負担しなければならないわけではありません。

    逆に、数万円の費用で買主が住宅ローン減税を利用でき、
    それによって購入判断が進みやすくなるのであれば、
    売却をスムーズにするために売主が負担して取得するという考え方もあります。

    結局は「誰が払うのが正しいか」ではなく、
    「その費用をどちらが負担する条件なら、この売買を成立させるのか」という話です。

    今回の売主さんなら、
    まず仲介会社に
    「買主側で取得できるのか、売主が取得する場合はいくらかかるのか、
    そしてその証明によって本当に住宅ローン減税の対象になるのか」を確認してもらい、
    その内容を見て負担するかどうかを決めれば十分だと思います。

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