不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/09/19

    海外在住の方がオンラインで内覧を希望すること自体は、
    今ではそれほど珍しいことではありません。
    実際、不動産取引ではIT重説や契約書等の電子化も認められており、
    売買の重要事項説明についてもオンラインで行うことができます。

    ですので、「海外に住んでいて、実際に会ったことがない人だから、
    家の中をスマートフォンで見せても大丈夫なのか」と、
    オンライン内覧そのものを特別なリスクとして考える必要はないと思います。

    売主として考えるべきなのは、オンラインだから何か特別なものを見せなければいけない、
    あるいは逆に見せてはいけない、ということではありません。

    通常の内覧と同じで、どこまで見せるかは売主の判断です。

    例えば、担当者が現地にいて、その担当者がスマートフォンを持って室内を案内するのであれば、
    実際に買主が現地で内覧しているのと本質的には大きく変わりません。
    違うのは、目の前にいる人が肉眼で見るのか、
    スマートフォンの画面を通して見るのかという程度です。

    「映像でどこまで見せたらいいのか」と考えすぎる必要もありません。
    通常の内覧で見せる範囲を、担当者に案内してもらえば十分です。
    売主側から「ここはオンラインだから見せない」「ここまで映さないといけない」
    と特別なルールを作る必要はないと思います。

    むしろ気をつけたいのは、内覧よりもその後の契約手続きです。

    シンガポール在住の方が来日せずに購入まで進めるのであれば、
    本人確認、契約方法、重要事項説明、契約書等の交付、手付金や残代金の送金、
    住宅ローンを利用する場合の手続き、最終的な決済・引渡しまで、
    担当している不動産会社がどのように進めるのかを確認しておけばいいでしょう。

    売主が直接そこを心配するというより、そこは担当者が責任を持って段取りを組むところです。

    今回、担当者がオンライン内覧に同席してくれるのであれば、私ならそこまで構えません。

    契約内容について「本当にこの内容で大丈夫なのか」と心配するのであれば、
    それはきちんと確認した方がいい話です。
    一方で、「オンラインで家の中を見せること自体が何か特別に危険なのではないか」
    という心配については、あまり意味がないと思います。

    売主が了承している範囲の室内を、担当者が現地から案内する。
    それを海外にいる買主が画面越しに見る。基本的には、それだけの話です。

    むしろ海外に住んでいるからこそ、
    現地を見ずに購入を判断するためにオンラインで確認したいというのは自然なことです。

    ですから、今回については「海外在住者だから特別に警戒する」というより、
    通常の売買と同じように、担当者にきちんと案内してもらい、
    契約に進む段階で契約条件や手続き方法を確認する、という考え方で十分だと思います。

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