不動産のお悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/10/01

    岩下桂子

    幸山FP事務所

    • 東京都
    • 女性
    • 専門家

    マンションの最上階とのこと、屋根のないルーフバルコニーと想定してお話いたします。以下に主な注意点をまとめました。​​​​​​​​​​​​​​​​

    これらの点を考慮しながら、物件を詳しく調査することをお勧めします。

    特に重要なポイントとしては

    1. 防水対策と排水システムの状態を必ず確認してください。広いベランダは雨水の影響を受けやすいため、定期的な防水工事が必要です。防水層の状態や過去の修繕履歴を確認しましょう。これらが適切に機能していないと大きな問題につながる可能性があります。

    2. 管理費や修繕積立金などの費用が通常の部屋より高くなる可能性があります。長期的な家計への影響を考慮しましょう。
    (管理費や修繕積立金はずっと同じ金額とは限りません)

    3. 最上階であることと広いバルコニーがあることから、風や日射しの影響を強く受ける可能性があります。実際に様々な時間帯や天候で物件を見学することをお勧めします。

    4. 通常、ベランダやバルコニーは『専用使用権が認められた共用部分』となります。そのため、占有者であっても用途には多少の制限があります。事前に規定を確認しておきましょう。建物としての管理はマンションの管理組合の管轄になりますので防水工事等のメンテナンスは管理組合の修繕費から払われますが、日常の管理は占有者になります。こまめに掃除をしないと排水システムが詰まり、階下漏水の原因になります。日常管理の問題で生じた階下漏水の賠償責任は占有者が負うことになります。個人賠償保険の加入で必ず備えておきましょう。

    5.安全性を確保するため、手すりの強度や劣化状況を確認することも重要です。

    6. 将来的な修繕計画や売却時の影響も考慮に入れて判断しましょう。

    これらの点を踏まえつつ、広いベランダならではの魅力も十分に検討し、ご家族の生活スタイルや将来計画とも照らし合わせて、最適な選択をされることをお勧めします。不明な点があれば、不動産業者や管理組合に詳しく確認することが大切です。

以下の記事もよく読まれています

この質問に回答する