不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/04/22

    ご相談を拝見しました。

    主たる債務者(ご主人)が60歳であることから、住宅ローンを利用する際には団体信用生命保険の加入に関して問題が生じます。保険会社や商品によって加入年齢の上限は異なりますが、一般的な金融機関の団信は51歳未満が大半です。団信への加入は必須条件となりますので、この時点で選択肢はフラット35に限定されます。

    フラット35の機構団信は満71歳未満までなら加入できるからです(もっとも、フラットでは団信への加入が義務とされていません)。

    フラットの完済年齢は80歳ですので、住宅ローンの期間は19年程度となります。この期間で多額の借入をすると月々の返済額が高くなりますので、返済可能額の検討が重要です。

    例えば、1000万円を期間19年、金利1.94%で借入すると返済月額は5.3万円です。これに管理費と修繕積立金などの月額を加算して、支払い可能かどうかを検討するのです。

    返済可能額から逆算した借入額と、拠出可能な自己資金額の合計が相談者様の購入予算となります。将来的な資産性を考慮すれば、購入時における築年数は新しいほうが良いのですが、築年数や公共交通機関までの距離など、条件が良いほど物件価格は上昇します。

    資産性を意識し過ぎて高額物件を購入し、支払いに困窮するようでは本末転倒です。それよりも、御夫婦が「終の住まい」として快適に暮らせるかどうかを重視して、物件を探されれば良いと思います。

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