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REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/08/30

    ご相談拝見致しました。

    叔母様からマンションを購入予定とのことですね。

    結論からお伝えすると、親族間売買でも住宅ローンは組めますが、通常の取引より審査は厳しくなるケースが多いです。

    金融機関は「形式だけの売買」や「贈与税逃れ」を懸念するため、いくつか注意点があります。

    まず大切なのは、売買価格を市場価格に近づけることです。路線価や査定書などで適正価格を示すと、審査が通りやすくなります。

    次に、親族間売買に対応している銀行を選ぶことが重要です。柔軟に対応してくれる「みずほ銀行」や「三井住友銀行」、低金利で使いやすい「フラット35」、そして地元の信用金庫・地方銀行です。

    これらは親族間売買でも比較的審査に前向きな金融機関です。

    また、売買契約書は第三者間取引と同じ形式で作成し、資金の流れを明確にしておく必要があります。さらに、頭金をある程度入れると審査通過率が上がります。金利の目安としては、

    一般的な住宅ローンは変動で0.5〜0.8%程度ですが、親族間売買の場合は1.0〜2.5%前後になることもあります。

    まとめると、
    ①適正価格で売買する
    ②親族間売買に対応した銀行を選ぶ
    ③契約書など書類をしっかり整備する

    ※さらに、
    価格設定が市場相場とかけ離れているとローンが通りにくくなります。その際に有効なのが「不動産鑑定評価書(鑑定書)」です。鑑定書は、第三者である不動産鑑定士が物件の適正価格を算定した書面で、これを提出することで金融機関に対し取引の正当性を示せます。

    特にフラット35では、親族間売買の場合ほぼ必須とされるケースが多く、都市銀行や地方銀行でも鑑定書があれば審査が通りやすくなる傾向があります。

    ぜひ、ご参考となれば幸いです。

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