不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

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    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/03/29

    ご相談の内容、かなり本質的なポイントに気づかれていると思います。
    実はこの「借りられる額と返せる額のズレ」、住宅購入後に多くの方が直面する現実です。

    まず前提として、年収600万円で4,000万円の住宅ローン自体は、審査上は特別無理のある水準ではありません。
    ただしここで重要なのは、金融機関が見ているのはあくまで「返済できるかどうかの最低ライン」であって、「余裕を持って生活できるか」ではないという点です。

    つまり今回の違和感は、むしろ正常です。

    ファイナンシャルプランナーの視点で整理すると、チェックすべきは「ローン単体」ではなく、家計全体のバランスです。

    ポイントは大きく3つです。

    ① 住居費の実質負担率
    → ローン返済+固定資産税+維持費を含めて、手取りに対してどの程度か
    ② 将来支出の織り込み
    → 教育費・老後資金が「想定だけで未対策」になっていないか
    ③ 可変余力(バッファ)
    → 急な支出や収入減に耐えられる余白があるか

    今回の「毎月ギリギリ」という状態は、③の余力がほぼない状態と考えられます。

    このままでも返済は続けられる可能性は高いですが、
    ・教育費が本格化するタイミング
    ・金利上昇
    ・収入変動
    このどれかが来ると、一気に苦しくなる構造です。
    では、今から何ができるか。

    現実的な選択肢は主に3つです。

    ① 支出構造の見直し(守り)
    → 固定費(保険・通信・車など)を見直して“余白”を作る
    ※ここは即効性がありますが、限界もあります

    ② ローン条件の見直し(バランス調整)
    → 借り換えや返済期間の再設定で月額負担を調整
    ※総支払額とのバランス判断が重要です

    ③ 資産の組み替え(構造から見直し)
    → 売却・住み替えも含めて最適化
    ※抵抗はありますが、長期的には合理的なケースも多いです

    ここで一番大事なのは、「我慢して耐える」か「早めに整える」かの判断です。

    FPとしての結論はシンプルで、今の段階で違和感があるなら、調整できるうちに整える方が良いです。

    今回のご相談内容を見る限り、単なる節約ではなく、
    ・ローン
    ・不動産の価値
    ・今後のライフプラン
    この3つを一度横並びで整理すると、かなりクリアになります。

    実務上も、同じように「買った後に不安になったケース」から見直して、無理なく回る形に整えている方は少なくありません。

    住宅ローンは組んだら終わりではなく、途中で整える前提のものです。

    今の段階で気づけているのはむしろ良い状態なので、数字と現実を一度しっかり噛み合わせてあげると、この先の安心感は大きく変わってきます。

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