不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/04/28

    まず事実関係から整理しますね。

    不動産の登記情報(登記簿)は、法務局で誰でも取得できる公開情報です。
    そのため、相続登記が完了すると「所有者が変わった」という情報をもとに、不動産会社が営業アプローチをしてくる、という流れ自体は残念ながら珍しいことではありません。

    ただし今回のように「毎日のように」「個人名まで入れて」送られてくると、不快に感じるのはごく自然ですし、その感覚はまったく間違っていません。

    そのうえで大事なポイントをお伝えします。

    ■ 営業自体は違法ではないが、質ははっきり分かれる
    登記を見てアプローチする行為自体は合法です。
    ただ、だからといって「やり方が雑でもいい」という話ではありません。

    今回のケースは正直なところ、「とにかく数打てば当たる」というスタンスの営業です。

    こういう会社に共通しているのは
    ・相手の状況を考えない
    ・タイミングも配慮しない(相続直後など)
    ・本質的な提案力より接触数重視

    なので、「ここには任せない」と判断されたのはむしろ合理的です。

    ■ 判断として「今は売らない」も十分正解
    相続直後は、気持ちの整理も含めて判断がブレやすいタイミングです。

    ・すぐ売るべきか
    ・保有するのか
    ・賃貸にするのか

    これは急いで決めるものではありません。

    なので、営業が来たから売るではなく、自分のタイミングで考える
    このスタンスはとても良い判断です。

    ■ 少し現場感のある話をすると
    本来の不動産の仕事って、「売ってください」から始まるものではなくて
    ・なぜ売るのか
    ・売らない選択はどうか
    ・税金や将来の使い方はどうか

    ここまで整理して初めて提案になるものです。

    実際、長く続いている会社ほど飛び込みやチラシよりも、紹介や相談ベースで仕事が回っているケースが多いです。(無理に売らせない方が、結果的に信頼が積み上がるので)

    ■ どう対応すればいいか
    現実的にはシンプルで
    ・興味がない会社は無視でOK
    ・必要になった時だけ自分で選ぶ

    これで十分です。

    もし気になるなら、「今は検討していないので送付不要」と一度伝えるのもありですが、
    正直そこまでしなくても問題ありません。

    最後に一つだけ。

    今回の違和感って、実はすごく大事です。
    「このやり方は嫌だな」と感じた感覚は、今後どの会社に任せるかを見極める基準になります。

    不動産は“どこに頼むか”より“誰がどういう考えで関わるか”で結果が変わる世界なので、もし今後「どうするか」を考えるタイミングが来たら、今回感じた違和感を軸に選ぶと、失敗しにくいと思います。

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