不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/12/15

    はじめまして、
    イエステーション博多店・箱崎店 ㈱コムハウスの角田と申します。

    農地を宅地(農地以外の利用)に転用するには、「農地法」に基づく手続き(農地転用)が必要です。農地は食糧生産を守るという国の方針のもと保護されており、転用は簡単ではありませんが、条件次第で可能です。以下に具体的な流れ・条件・期間・注意点をわかりやすくまとめました。
    最終的には、ご自身での御確認をお願い致します。


    1) 手続きの基本制度
    農地を宅地などに変更するには、農地法第4条・第5条に基づく許可または届出が必要です。無許可で転用すると農地法違反となり、罰則(罰金・懲役の可能性)があります。

    第4条:自分の農地を農地以外にするための手続き

    第5条:売買などで権利移動を伴って転用する場合の手続き(たとえば売却を前提にする場合)

    たとえば、売却に合わせて転用する場合は第5条扱いのことが多いです。

    2) 手続きの流れ(一般的な例)

    事前相談・調査
    まず自治体の農業委員会(または市区町村窓口)で相談・地目・区域の確認。
    どの制度(届出か許可か)が該当するか確認します。

    書類準備
    申請書(自治体指定用紙)
    登記事項証明書
    現況図・位置図・地積測量図
    周辺状況写真
    売却や建築の計画書(建物図面や資金計画)※必要に応じて
    その他自治体で指定される書類

    農業委員会に提出
    市街化区域内だと届出(簡易手続き)
    市街化調整区域など農地保全が重視されるエリアでは許可申請(審査あり)

    審査・意見聴取
    農業委員会で審議(農地の有用性、周辺農業への影響など)
    必要に応じて都道府県知事へ申請が回付されます。

    許可・届出受理
    「受理通知書」または「許可書」が交付されます。

    造成工事・地目変更登記
    宅地造成工事(必要な場合)
    法務局で地目変更登記(農地 → 宅地)を行います。

    3) 「届出」と「許可」の違い・どれぐらい時間がかかる?
    市街化区域にある農地(都市部用地)
    届出で済むことが多い
    書類が揃えば1週間〜2週間程度で受理される例もあります。

    市街化調整区域など(開発が制限される地域)
    許可申請が必要
    書類準備・農業委員会審議・知事の許可が必要になるケースが多く、
    1〜3ヶ月程度(審査状況によってはさらに長引くことも)かかることがあります。

    ※農用地区域や農地振興地域に指定されている場合、別途除外手続きが必要で、
    半年〜1年以上かかることもあるといわれています。

    4) 許可される条件(ポイント)
    農地転用が許可されるには、大きく次の2つの基準を満たす必要があります。

    ① 立地基準(どんな農地か)
    農地の種類や立地で判断されます。
    第2種・第3種農地(市街地化が見込まれる農地) → 許可が比較的出やすい
    甲種農地・第1種農地(高品質農地など) → 許可が出にくい傾向(基本的には保全重視)

    ② 一般基準(申請内容の評価)
    申請内容の妥当性を見ます:
    転用後の計画が確実であるか(建築計画・資金計画など)
    周囲農地への影響がないか(排水・騒音・土砂流出対策)
    原状(農地状態)に戻せる見込み(場合による)
    ※農地そのものの価値や周辺の状況によっては、転用が認められないことがあります。

    5) 売却の場合の注意点
    転用許可を売主側で取る場合(売却前に宅地に変更)と、
    買主が取得してから転用する場合があります。
    売却契約前に転用許可を得るのか、買主に任せるのか、双方でよく話し合う必要があります。

    農地のまま売却する場合は、買主が農地所有資格(農業者等)を満たしていないと売却が難しい場合があります(農地所有適格者の制限)。これは別途確認が必要です。

    6) 手続きに必要な書類の例
    自治体ごとに異なりますが、代表的なものは:
    農地転用申請書
    地積測量図・配置図・現況写真
    登記事項証明書
    売却先の契約書写し・建築計画書(場合による)
    申請理由書
    署名・押印済みの農地所有者同意書(共有の場合)

    7) 費用・その他
    行政手数料、測量費、図面作成費、専門家(行政書士・土地家屋調査士)への手数料
    宅地造成工事費

    固定資産税や登録免許税等の税金
    これらは土地面積や地域によって大きく変わります。

    まとめ(ポイント)
    ✔ 農地転用は必須手続きで、無許可での転用は違法。
    ✔ 市街化区域なら届出のみ、許可手続きが簡易なケースあり。
    ✔ 市街化調整区域や保全区域は審査が厳しく、時間がかかる。
    ✔ 立地基準・一般基準を満たさないと許可が出ないこともある。
    ✔ 売却前に許可を取るか買主任せにするか、契約条件を明確に。

    まずやるべきこと(実務的)
    自治体(市役所/町役場)の農業委員会窓口に相談
    土地の位置・地目・都市計画区域の確認(市街化区域/調整区域など)
    必要書類のリストと締切日(提出日)を確認する

    この3つを確認すると、あなたの農地が「どの手続きになるか」「どれぐらい時間がかかりそうか」がかなりクリアになります。

    以上、参考になれば幸いです。

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/12/05

    ご相談を拝見しました。

    農地転用は、市街化区域であれば各市町村の農業委員会に対して届出を行い、受理通知書が交付されれば転用可能です。ただし、農地が市街化調整区域や無指定に該当する場合、農業委員会を経由して、許可権者である都道府県知事もしくは農林水産大臣が指定する市町村長による許可を得る必要があります。

    もっとも、市町村の農業振興地域整備計画で設定された「農業地区域」に該当する場合、申請するまでもなく転用禁止です。可能性があるのは、農業白地地域の場合のみです。

    もっとも、その場合でも「立地基準」と「一般基準」の2つを満たす必要があります(市街化区域内の生産緑地以外の農地であれば、届出のみで転用できる場合もあります)。

    まず立地基準ですが、特に良好な営農条件を備えた農地など第1種農地は、原則として転用が認められません。一方、宅地が見込まれる第2種農地は許可される可能性があり、市街化が進んだ地域の第三種農地は原則許可されます。相談者様の相続された農地がいずれに分類されているか確認すると良いでしょう。

    また一般基準では、農地転用の確実性や、周辺農地への被害防除の妥当性を総合的な観点から審査し、許可の可否が判断されます。

    審査期間は農業員会によって異なるため、回答は控えさせていただきます。まずは窓口となる農業委員会に相談されてはいかがでしょうか。

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