不動産のお悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/04/15

    品木彰

    不動産専門家

    • 30代
    • 大阪府
    • 男性
    • 専門家

    〇低いクレジットスコアが住宅ローンの審査に及ぼす影響
    クレジットカードの支払いを延滞すると、住宅ローンの審査に通らなくなることがあります。まあ、たとえ審査に通過できたとしても、借入額が希望よりも少なくなることもあります。

    しかし、過去の延滞が必ずしも住宅ローン審査に影響するとは限りません。個人の信用情報は、一定期間しか保存されないためです。

    クレジットカードやローンの利用状況などは「信用情報機関」に登録されます。クレジットカードに関する情報の保管期限は、契約中および契約終了(完済した日)から5年以内です。支払いを滞納したクレジットカードを解約して5年が経過しているのであれば、延滞の記録は削除されています。

    〇ローン審査に通過するための対策
    信用情報機関の1つである「CIC」に情報の開示請求をし、クレジットカードの利用状況を確認すると良いでしょう。

    CICから取り寄せた資料の「お支払の状況」にある「返済状況」に「異動」と書かれていると、まず住宅ローンの審査には通りません。異動は、61日以上または3か月以上の支払いの遅れがあるときなどに記載されます。

    異動の記載がなく、入金状況の欄に請求通りの入金があったことを示す「$」が半年〜1年ほど続いているのであれば、住宅ローン審査に通過できる可能性は高まります。

    しかし直近の入金状況が、未入金である「A」や一部のみの入金があったことを示す「P」であると、審査に通過するのは難しいでしょう。

    信用情報を確認した結果、審査に通過するのが難しいと思われる場合は、ローン審査に精通した不動産会社の担当者やファイナンシャルプランナーに相談することをおすすめします。

    ローン審査に明るい専門家であれば、信用情報を確認のうえ、個人の状況に応じた解決策を提案してくれます。また、これまでの実務経験から、借り入れができる可能性が高い金融機関を提案してもらうことも可能です。

    〇夫名義ではなく私名義でのローン申請が有利になる可能性はあるか
    あえて妻の名義で住宅ローンを借りた方が有利なケースもありますが、どの選択が良いかは状況次第です。また、夫婦の名義でローンを組む選択肢もあります。誰を名義人とした方が良いのかも、ローン審査に精通した専門家に相談することをおすすめします。

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