不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

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    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/07/02

    ご相談内容を見る限りでは、
    論点は「売主の責任」と「仲介会社の責任」を分けて考えることが大切です。

    中古住宅の場合、引渡し後に不具合が見つかったとしても、
    すべて売主や仲介会社の責任になるわけではありません。

    まず、シロアリについてですが、ブロック塀付近の木にシロアリが発生していたというだけでは、
    直ちに建物に被害があるとは言えません。建物自体にシロアリ被害があり、
    それが引渡し前から存在していたことや、
    売主がその事実を知りながら説明していなかったことなどが確認できれば、
    契約不適合責任の対象になる可能性があります。

    一方で、建物への被害ではなく敷地内の木にシロアリが発生していただけであれば、
    売主の責任を問うことは難しいケースもあります。

    次に、勝手口の電気配線が剥き出しだった件ですが、
    それが安全上問題のある施工なのか、法令違反なのか、
    それとも以前からその状態で使用されていたものなのかによって判断が変わります。

    電気設備については、専門業者が危険な状態と判断するようなものであれば、
    契約不適合責任の対象になる可能性もありますが、軽微な補修で対応できる程度であれば、
    直ちに売主の責任になるとは限りません。

    仲介業者については、宅地建物取引業者として知っていた重要な事項を説明しなかった場合や、
    調査義務の範囲内で確認できた重大な問題を見落としていた場合には
    責任が問題になることがあります。

    ただし、仲介業者は建物を分解して調査する義務までは負っておらず、
    通常の目視や売主への聞き取りで把握できない不具合まで責任を負うものではありません。

    そのため、仲介業者の対応が適切だったかどうかは、売主からどのような説明を受けていたのか、
    重要事項説明や付帯設備表にどのような記載があったのか、
    また今回の内容について事前に把握していた形跡があるのかによって判断されます。

    まずは契約書、重要事項説明書、付帯設備表を確認し、
    今回見つかった内容が契約不適合責任の対象となる可能性があるのか、
    また仲介業者に説明義務違反があったのかを整理することをおすすめします。
    そのうえで必要であれば、建築士やシロアリ業者、
    電気工事業者などの専門家に現地を確認してもらい、
    不具合がいつから存在していたものと考えられるのかという客観的な資料を準備すると、
    その後の話し合いが進めやすくなります。

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