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REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/11/15

    奥林洋樹

    H.L.C不動産コンサルティング

    • 50代
    • 北海道
    • 男性
    • 専門家

    ご相談を拝見しました。

    マンションストック長寿命化等モデル事業とは、老朽化が進むマンションの寿命を延ばし、安全で快適な住環境を長く維持するための国による支援制度で、長寿命化に向けた事業前の立ち上げ準備と工事実施に対して補助金が支給されます。

    制度の目的は、『政策目的に適合した取組であって、独自性・創意工夫、合理性、合意形成、維持管理の点で総合的に優れた先導的な再生プロジェクトを公募し、国が事業の実施に要する費用の一部を補助することにより、優良事例・ノウハウを収集し、全国への普及展開を図ること』とされています。

    その趣旨に従い、①先導的再生モデルタイプ、②管理適正化モデルタイプのいずれかを採択して提案及び申請し、採択事業者となる必要があります。

    事業は年度ごとに予算が組まれ、予算成立後事業が速やかに開始できるよう事前に募集が行われます。令和6年は次のようになっています。

    ①先導的再生モデル:計画支援・工事支援(上限年500万円✕3年)

    基本申請要件

    A. 25年以上の長期修繕計画に基づく修繕積立金額を設定していること
    B.修繕積立金額が長期修繕計画額と概ね一致するもしくは計画より余裕があること
    C .ライフサイクルコストの低減につながる長寿命化改修であること
    D.新たな技術の導入や工期短縮に資する工法の工夫があること

    ②管理化適正モデル:計画支援・工事支援(補助率1/3)

    基本申請要件

    A.25年以上の長期修繕計画に基づく修繕積立金額を設定していること
    B.修繕積立金額が長期修繕計画額と概ね一致するもしくは計画より余裕があること
    C.ライフサイクルコストの低減につながる長寿命化改修であること
    D.新たな技術の導入や工期短縮に資する工法の工夫があること

    補助額は、評価委員会等での審査に基づき予算の範囲内で、応募書類に記載された金額及び事業計画等を総合的に考慮して決定されますが、選定された事業であっても、採択通知に記載された額を上限として、交付申請時に提出した資料等が精査され、最終的に交付決定が決定します。したがって、必ずしも採択通知に記載された額の全額が補助されるとは限らない点に注意が必要です。

    具体的にどのような事業が採択されているかについては、過去の評価結果が公開されていますのでそちらを参照されると良いでしょう。いずれにしも提案は、かなり入念に計画する必要があります。少なからぬ専門的な知識が必要とされますので、マンション再生コンサルタントや設計事務所、管理会社、施工業者の協力を仰ぎながら計画すべき事業であると言えます。

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