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REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2024/12/27

    小川佳宏

    小川FP・行政書士事務所

    • 60代
    • 愛知県
    • 男性
    • 専門家

    お両親(お父様とします)からの資金贈与で住宅を購入されるのですね。資金計画はしっかりとされてスムーズに購入ができるとよいですね。税金の問題ですので細かい要件があります。税務署に確認されることをお勧めします。要点のみ回答いたします。

    ます1500万円に贈与税がかかるかどうかですが、1. 相続税精算時課税、2. 住宅取得資金の非課税贈与はスキームが異なります。
    1.相続時精算課税を選択すれば2500万円までの贈与には贈与税がかかりませんが、お父様の相続時には相続財産に110万円の基礎控除を除き加算されます。 贈与する人は「60歳以上の父母または祖父母」とありますが、住宅取得等資金を贈与する場合は、60歳未満でも相続時精算課税による贈与を行うことが可能です。

    2.住宅取得資金の非課税贈与は金額上限があり 省エネ等住宅: 1,000万円、上記以外の住宅: 500万円になります。これを超えると贈与税がかかります。贈与税の申告書の提出が必要ですし、住宅要件や資金使途、時期の要件があります。国税庁のホームページで確認してください。購入されるマンションがどちらか業者に確認してみてください。
    No.4508 直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税|国税庁

    両方の制度を併用することも可能です。贈与税もゼロ、お父様の相続財産に加算しても相続税の基礎控除(3000万円+600万円*法定相続人)以下の相続財産ですと相続税もゼロになります。税理士に相談されることをお勧めします。

    両親からの資金贈与は自己資金が増えることになるので、銀行との交渉では有利に働くと思います。贈与契約書の提示を求められるかもしません。

    尚、ローン返済額は毎月の家計の中で無理のない返済額であることを、他の要素、例えば教育費、生活費、レジャー費、保険などとあわせて検証する必要があります。

    ご参考になれば幸いです。

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