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REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/01/12

    奥林洋樹

    H.L.C不動産コンサルティング

    • 50代
    • 北海道
    • 男性
    • 専門家

    ご相談を拝見しました。

    ローン控除の内容は年度で変更されますので、2025年度の場合として回答いたします。

    まず、性能による控除額の違いが最も異なる点です。

    新築の場合は下記4種の性能の違いにより、控除対象となる借入限度が変わります。

    ◯認定長期優良住宅:4,500万円(子育て、若者夫婦世帯5,000万円)
    ◯認定低炭素住宅::4,500万円(子育て、若者夫婦世帯5,000万円)
    ◯ZEH水準省エネ住宅:3,500万円(子育て、若者夫婦世帯4,500万円)
    ◯省エネ基準適合住宅:3,000万円(子育て、若者夫婦世帯4,000万円)

    これに対し、既存住宅(中古)は以下の通りです。

    ◯認定長期優良住宅、認定低炭素住宅、ZEH水準省エネ住宅、省エネ基準適合住宅:3,000万円
    ◯上記以外の性能:2,000万円

    上限額以下の年末残高に対して0.7%が13年間(既存住宅は10年間)控除されます。

    例えば新築で認定長期優良住宅を購入した場合の控除額は455万円となるのにたいし(計算式:35万円/年✕13年=455万円)、中古は性能評価住宅で210万円(計算式:21万円/年✕10年=210万円)、それ以外の住宅で140万円(計算式:14万円/年✕10年=140万円)となります。つまり最大で315万円もの差が生じるのです。

    もっとも、年末調整で還付されるのは所得税と住民税(所得税で控除しきれない場合)が上限ですから、納めた税額以上には還付されません。必ずしも上限額が控除されるわけではない点に留意が必要です。

    以上、お悩み解決の一助となれば幸いです。

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