不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    投稿日
    2025/04/21

    ご相談を拝見しました。

    親子リレーローンは取り扱う金融機関によって金利が異なるものの、基本的には住宅金融支援機構が提供するフラット35です。民間の金融機関で独自に提供されている商品はなかったはずです。

    そのため、基本的な貸付条件は以下のように統一されています。

    1.申込時において親の年齢が70歳未満であること
    2.返済期間は、完済時における子の年齢が満80歳未満以内であること
    3.親子双方に安定した収入があること

    主たる債務者をどちらにするかは悩みどころですが、上記の要件を満たしていれば返済期間は最長の35年を利用できます。

    ちなみに、フラット35は団信への加入が義務とされていません。ですが、万一の場合は残債が残ってしまいますので、加入をお勧めします。しかし、連帯債務者のうちいずれか1人しか加入できません。夫婦の場合は双方が加入できるデュエット(ペア連生団信)が利用できますが、親子リレーローンでは利用できないからです。必要に応じて民間の生命保険に加入するなどの配慮が必要でしょう。

    主たる債務者をどちらにするかは、年齢、収入を勘案して十分に検討する必要があります。

    ちなみに、フラット35の団体信用生命保険には新機構団信と新3大疾病付機構団信の2つがあります。相談者様はどちらも加入できますが、新3大疾病付機構団信は満51歳未満までしか加入できませんので、ご尊父は利用できません。

    また、持ち分をどのようにするかも悩む点ですが、生前贈与の懸念が持たれぬよう配慮が必要です。例えば、借入額6,000万円のうち、概算でお父様が4,000万円、あなたが2,000万円を負担する場合、持ち分を「父:2/3、子:1/3」とするなどです。

    住宅金融支援機構が提供する親子リレーローンではありますが、取り扱う金融機関は多くありません。私の知る限り、大手では、みずほ銀行、りそな銀行、中央労働金庫、住信SBIネット銀行、そのた一部の地方銀行ぐらいだったはずです。取り扱いのある金融機関を調査して、金利の違いを確認し申込み先を検討されれば良いでしょう。

    また、親子リレーローンは取り扱い件数も少ないことから制度に精通している不動産営業は多くありません。金融機関に相談する、あるいは住宅ローンに精通しているファイナンシャルプランナーに相談することをお勧めします。

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