不動産お悩み相談室

REAL ESTATE Q&A

  • 私が回答します

    金子徳公

    株式会社ハウジングサクセス

    • 50代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/06/12

    まず法律的な話からすると、今回の内容だけであれば、
    直ちに買主へ告知しなければならない事項とは言い切れません。

    マンションを売却すれば内見者が出入りするのは当然ですし、
    そのこと自体は通常の売却活動の範囲内だからです。

    また、「内見者が廊下を歩く」「玄関前で少し説明を受ける」という程度であれば、
    一般的には共同住宅ではある程度避けられないことでもあります。

    一方で、ご相談者様が心配されているように、
    近隣トラブルへ発展する可能性があるのであれば無視して良いとも言い切れません。

    特に今後、内見者への威圧的な発言、購入希望者への直接的なクレーム、
    管理組合への継続的な苦情などに発展すると、
    買主が住み始めてから問題になる可能性もあります。

    ですから、「法律上問題ないから放置」ではなく、「できる範囲で対策をしておく」
    という考え方が大切だと思います。

    個人的には、今回のケースは隣人の対応にも少し難しさを感じます。

    事情説明の手紙まで受取拒否するのであれば、隣人側も感情的になっている可能性があります。

    ただ、それと同時に売却活動のやり方も見直してみても良いかもしれません。

    実はマンション販売で意外と多いのが、営業担当者が玄関前で長々と説明する、
    廊下で立ち話をする、内見後に共用部分で打ち合わせを始めるというケースです。

    売主様からすると普通の営業活動でも、
    隣人からすると毎回知らない人が玄関前で話しているように見えます。

    その意味では、今回の原因は売却そのものというより、
    営業担当者の配慮不足や営業センスの問題もあるかもしれません。

    本来であれば、説明は室内で完結させる、共用廊下で立ち止まらない、
    打ち合わせはエントランスや建物外で行うという配慮は十分できるはずです。

    ですから担当者には、「隣から苦情が出ているので、共用部での説明は控えてください」
    と伝えて良いと思います。

    また、今回のようなケースでは管理人さんを味方につけておくことも大切です。

    改善策を講じたのであれば、「ご迷惑をお掛けしたので今後はこうします」
    と管理人さんへ報告しておく。

    それだけでも印象はかなり違います。

    管理人さんが事情を理解してくれていると、
    今後何かあった時にも冷静に対応してもらいやすくなります。

    結論としては、売却活動をやめる必要はない、隣人の要求を全て受け入れる必要もない、
    ただし配慮は続けるべきというのが現実的な対応だと思います。

    売却活動は正当な権利です。

    しかし、権利だから何をしても良いという話でもありません。

    少し営業方法を見直しながら、
    管理人さんとの連携を取りつつ進めるのが一番穏当な解決策ではないでしょうか。

  • 私が回答します

    投稿日
    2026/06/13

    ご相談を拝見しました。

    大変お悩みかと思いますが、共有部分で話し込まない、大人数での内見は遠慮してもらうなどのマナーについて配慮する必要はありますが、内見自体を制限される謂れはありません。ルールさえ遵守すれば、無視で問題はないと思われます。

    相談者様からアクションを起こすと、余計こじれる可能性もあるからです。

    ただし、依頼している媒介業者には経緯を伝えておく必要がありますし、状況に応じて内見者への告知なども必要となるでしょう。本件の状況は、相隣関係のトラブルに該当するとの見方もできるからです。

    告知すれば購入が見合わされると思われるかもしれませんが、隣家が極端に神経質な方の場合、購入者の入居後に相隣トラブルが発生する懸念もあります。その際、「事前に知っていれば購入していなかった」と告知義務違反を問われる可能性があるのです。

    隣家に対して一般的なマナーを超える配慮までする必要はないと思いますが、内見時におけるマナーを徹底しつつ必要に応じて買主に情報を開示する配慮は必要でしょう。

  • 私が回答します

    金澤 寿一郎

    株式会社tento

    • 30代
    • 東京都
    • 男性
    • 不動産会社
    投稿日
    2026/06/13

    株式会社tentoの金澤と申します。
    ご相談内容拝見しました。


    売却をスタートさせた直後の大変な時期に、お隣からの理不尽な苦情、そして手紙の受け取り拒否までされてしまうとは、本当に精神的につらいですね。
    「内見のときくらいお互い様なのに」とモヤモヤされるのも当然です。


    結論から申し上げますと、この状況を完全にスルーすることは絶対にNGです。
    また、この「お隣に神経質な人が住んでいる」という事実は、将来の買主様に対して事前に必ず伝えなければならない項目に該当する可能性が高いです。
    トラブルを未然に防ぎ、安全に売却を終えるための対応策を整理しました。


    1. なぜ「スルー」してはいけないのか?
    最も恐れるべきは、ご指摘の通り「内見に来た人に嫌がらせをされること」と、「引き渡し後に買主様から『こんな隣人がいるなんて聞いていない!』と契約解除や損害賠償を請求されること」です。
    ◼︎告知義務の壁: 隣人とのトラブル(特に手紙の受け取り拒否など、明らかに拒絶されている状態)を隠して売ると、売主側の「告知義務違反」になり、後から大問題に発展します。そのため、どこまでの内容を重要事項説明書に記載するか、仲介会社の担当者と今すぐすり合わせる必要があります。

    2. 今すぐ実践すべき「内見時の3つの鉄則」
    これ以上お隣を刺激せず、内覧者にも迷惑をかけないために、以下のルールを徹底してください。
    ① 集合・解散は「エントランス前」にする: 玄関前や廊下で待たせるから不満が出ます。「〇時〇分にエントランス集合」とし、全員揃ってから敷地→お部屋へ案内します。
    ② 廊下での「私語・立ち話」を一切禁止にする: 案内する不動産会社の営業マンに「隣がかなり神経質なので、共用廊下では絶対に喋らず、説明はすべて室内で行うように」ときつく指示してください。
    ③ 内見の回数を絞る: ダラダラと毎日案内するのではなく、「今週の土曜の13時〜15時の間だけ」など、時間を区切ってまとめて案内する形(オープンハウス形式)にすると、お隣のストレスも減らせます。


    【まとめ】
    相手は手紙を拒否するほど感情的になっていますので、これ以上ご自身で直接アプローチするのはやめましょう。
    これからはすべて「仲介会社の担当者」を間に入れ、お隣への平謝りと内見ルールの改善(廊下で喋らない等)を、会社名義で管理人さん経由で伝えてもらってください。
    そして、次の買主様には「お隣が音に敏感な方なので、共用部のマナーには配慮が必要です」と、プロの言葉で事前に優しく伝えてもらうのが、売れ残りと引き渡し後のトラブルを防ぐ唯一の正解です。


    憂鬱な問題ですが、プロの力を借りて賢く乗り越えましょう。
    きっとうまく対応してくださるはずです。応援しております!
    参考になりますと幸いです。

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